筋・筋膜性腰痛とは腰や背中を支える筋肉や筋膜が炎症を起こし痛みが発生する病気のことをいいます。筋・筋膜性腰痛は、腰の筋肉や筋膜に対して急激にもしくは慢性的に負担がかかることで生じます。
ほとんどの筋・筋膜性腰痛はレントゲンやCTでは異常所見は見当たらない事が多いですが、急性発症の場合MRIで筋損傷を表す所見を認める場合があります。
下記のようなで動作で痛みが発生することが多いです。
①重いものを持つ
②長時間の座位、立位後に姿勢を変える
③中腰姿勢での作業
④ゴルフなど身体を捻る動作が多いスポーツ
生活習慣が大きく関わっており保存療法でも治すことが可能ですが、原因となった悪い姿勢・動作を修正しなければクセになりやすく、同じ症状がさらに痛くなって出てくる場合もあります。症状の完治と再発の繰り返しにより、それを支えている椎間板・椎体(背骨)・靭帯など負担がかかり何度も繰り返し発症してしまうと、下記のような病気になってしまいます。
①椎間板がつぶされる→飛び出る/傷がつく→椎間板変性/腰椎椎間板ヘルニア発症
②椎間板や靭帯の消耗→椎体や関節などの周囲の組織へ大きな負担→椎間関節障害発症
このような症状や動作に思い当たる方は、後回しにせずに、ぜひ一度検査をおすすめします。
ILC国際腰痛クリニック東京
この記事の執筆者:院長 簑輪忠明