今回も水分摂取についてお話させていただきます。 皆さんはネットやテレビで「水は最低でも2L飲まないといけない」「体の50%~65%程度は水分なので、たくさん飲む必要がある」などと聞いたことがあるかもしれません。 筋肉や椎間板にも水分は存在し、血液の主成分も水分です。なので、人間にとって水分は非常に重要な存在なのは間違いありません。 ですが、「水毒」という言葉があるように水分を取れば取るほど体に良い影響を与えるのかというと、そうではありません。 西洋で例えると「水中毒」という言葉があります。 字の通り、多すぎる水は毒になり浮腫みや倦怠感、ひどくなると嘔吐や痙攣の原因になります。 腎臓が正常な場合は基本的には体外に排出されますが、体に負担はかかります。 食事でも水分は摂取しているので、何が何でも2L 以上飲まないといけないと思う必要はありません。 欲しいと思うタイミングで摂取してください。 1日の摂取量の目安は500mlのペットボトル2本分です。 食事が3食でなく、2食の方は「 目安+"コップ1杯分 " 」の水分を飲んでおきましょう。 「常温の水」もしくは「白湯」を季節によって使い分けることをおすすめしています。 《注意事項》 *がぶ飲みは禁止です!! *60歳以上の方は暑さやのどの渇きが感じにくくなってきます。水分摂取の意識はしておきましょう。 【 身体が元気になる水分の取り方 】 ①無理に頑張って飲まない →水分をたくさん摂って身体を冷やすと、血管が硬くなってしまいます ②がぶ飲みしない。コクンコクンと少しずつ飲みましょう ③生の食材を有効活用して、水分を摂取しましょう 手作りのジュースやスムージーもおすすめです。 ④飲みたくても飲めない・飲む気がしない場合はルールを決めましょう。習慣になり飲めるようになります。 例)食前にコップ半分の水を飲んで、食後に半分飲むなど、自分の出来る範囲で決めましょう 〇水分補給のコツ ・おなかが冷えるのが苦手な人は、夏でも温かい飲み物、または常温の飲み物を用意しておく ・味噌汁、スープなど汁物を薄味にして飲むようにする ・ティータイムの時間をつくってお茶を楽しむ ・外出前後にコップ1杯の水分を飲んでおく ・おやつやデザートに、果物やゼリーなど水分の多いもの食べる(スイカや梨など) 《 体を温め排泄を促進する"おすすめ"飲料 》 ・生姜紅茶(紅茶に「おいしい」と感じる程度のおろし生姜を加えたもの ・黒豆茶 ・ハーブティー ・白湯 《 身体を冷やす作用の強い飲料 》 ・清涼飲料水 ・アイスコーヒー ・ミネラルウォーター 今回は元気な体になるための水分の取り方でした。 普段は体を温める飲料を中心に飲むことをおすすめします。 もちろん楽しむときは楽しんでくださいね。 日常的に身体を労わってあげると、身体にも良い効果が出てきます。 情報量が多いので、何回か見て日常に活用してくださると嬉しいです。 ぜひ実践してみてください。 ILC国際腰痛クリニック東京 管理栄養士 出口
治療症例紹介・コラム