治療症例紹介・コラム

Colum 【当院紹介コラム③】セルゲル法にとっての良い適応とは

今回はセルゲル法にとっての良い適応症例を話していきます。

前回記事はこちら→腰痛の起きる仕組み

ILC国際腰痛クリニックとは

2022年9月1日に開院した腰痛の根本原因治療に特化したクリニック。東京都港区。JR品川駅から徒歩7分。

腰の病気の原因は様々

腰の病気をいくつかご存じでしょうか?

んー、ぎっくり腰ですか?

腰で一番有名な症状ですね!
椎間板が飛び出て神経を圧迫することによって突然痛みを感じますね。

他にも椎間板が飛び出る椎間板ヘルニア、脊柱管が狭くなる脊柱管狭窄症
椎体が前や後ろにずれるすべり症
背骨が左右に曲がる側彎症など色んな病気が実はあるんです。

・症例と検査画像

椎間板ヘルニア

左がMRIの縦切り、右がMRIの横切りの画像になります

赤い枠で囲われている部分がヘルニアになります。この画像ですと、真ん中~右寄りの椎間板ヘルニアになります。

すべり症

レントゲンの側面からの画像になります。

左が正常な画像、右が前方すべりがある画像になります。

比較すると、椎体の前面の部分が右のL4が前に出ているのが分かると思います。
すべり症は前方もしくは後方に正常位置からズレることをいいます。

脊柱管狭窄症

MRIの縦切りの画像になります。

赤枠で囲われた脊柱管が前後から圧迫されて狭窄しています。

椎間板や骨、靱帯や関節などの複数の要因が関係しています。

側彎症

レントゲンの正面からの画像になります。

左が正常な画像で、右が側彎症の画像になります。

見比べていただくと、側彎症は椎体が直線ではなく曲がっているのが分かると思います。

曲がり具合の角度によって側彎症の度合いを測定しています。

へー、腰に関する病気はいっぱいあるんですね!

腰の痛みやしびれを引き起こす病気は様々あります。
そのため当院の治療法のセルゲル法にとって良い適応と効果が出にくい病気があるんです・・・

椎間板由来の腰痛は良い適応!

良い適応というのはどういうことですか?

セルゲル法をした際に痛みが取れやすかったり、痛みの軽減が大きいなど治療効果が高いことを良い適応と考えています。

良い適応の方が治りやすいってことですね!
どんな状態が良い適応になるんですか?

椎間板由来の痛みの時ですね。
椎間板の膨隆やヘルニアによる脊柱管や神経の圧迫に対してはセルゲル法はとても有効的になります。
症状としては、繰り返されるぎっくり腰に悩んでる方ですね。
病名としては、椎間板変性や椎間板ヘルニアになります。

なるほど。
セルゲル法は椎間板を修復する治療だからですよね?

そうですね、椎間板のみが悪さをしている場合セルゲル法を実施することにより、膨隆していた椎間板が正常に戻ります。
その為、椎間板によって神経などが圧迫されていた要因が改善されて高い治療効果に繋がります。

そしたら、椎間板以外が悪いとセルゲル法をしても意味がないってことですか?

複数の要因がある腰痛は治療効果が低い

意味がないことはないですが、セルゲル法の治療効果が低くはなります。
前回のお話でも出てきました、骨・靱帯・筋肉などの周囲の組織が関与していると原因が複雑となり治療効果が低くなってしまいます。

セルゲル法は、脊柱管狭窄症などの椎間板以外の他の要素が含まれている場合でも、痛みやしびれが軽減することはあります。

どのような症状が複雑な要因なのでしょうか?

病名で言いますと、脊柱管狭窄症・すべり症・側弯症などになります。
元々は椎間板の変性によるものですが、進行してしまい他の要素も悪化してしまったものになります。
また、悪化しすぎると泌尿器などのリスクも高まり手術の適応となります。

なるほど、悪化しすぎるとダメってことですね。
悪すぎる場合はどうすればいいですか?

当院としては、セルゲル法による椎間板を修復する治療とリハビリの2点で患者様の腰痛を改善しています。
当院のリハビリは腰痛専門になります。
次回では、当院のリハビリに関してのお話が出来ればと思います。

現在では、椎間板に対してのセルゲル法が当院での主流となります。

今後は色々な腰痛にも対応できるように日々、技術等を磨いております。

次回:治療効果を高めるリハビリについて