治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.15】脊柱管狭窄症・椎間板変性症の患者様

患者様

70代 男性

2022年10月治療 治療から約5か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(1/2,3/4,4/5の椎間板)に、椎間板変性の所見が出ていました。

3/4,4/5は脊柱管狭窄症も認められる。

5/sは椎間板狭小化により治療不可

治療前の経過について

2017年に脊柱管狭窄症と診断を受け内服にて対応し半年ぐらいで軽快。

2022年8月にゴルフした日の夜に腰とおしりに痛みが出始めた。

近医の整形外科を受診したところ、手術はまだしなくても良いと言われたが、症状がなかなか軽減せず当院を受診。

治療について

治療は椎間板の1/2、3/4、4/5の計3箇所に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前4435
治療から1週間後2122
治療から1か月後1121
治療から3か月後1011

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、腰とおしりが痛みがある。またしびれも少し残っている。

1か月経過時、痛み・しびれ共に良くなってきてはいるが立ち上がる際にすこししびれる感じがある。

3か月経過時、全体的に軽くはなっているが前回より良くなった感じもしない。

少しずつ痛み・しびれのレベルが下がっていますがご本人としては、まだ物足りないような感じでした。

お話を聞いたところ、あまり運動をしていなかったため今後は運動を心掛けて頂くお話をさせて頂きました。

治療後に運動を控えてしまうと筋力の低下につながってしまいます。

治療後は数日間は安静にして頂いても良いのですが、その後は筋肉痛などが起きない範囲で運動・日常生活を送っていただくことを推奨しております。

当院では腰痛治療に特化したリハビリセンターもあり、専門の理学療法士が日常的な運動についても指導することができますので、ご活用頂くこともおすすめしております。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹