治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.16】椎弓切除術後に当院で治療した患者様

患者様

50代 男性

2022年10月治療 治療から約5か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(3/4,4/5の椎間板)に、脊柱管狭窄症の所見が出ていました。

2/3は椎間板変性と両側椎間孔狭窄が認められる。

5/sは椎間板が極めて狭小化していることにより治療のための針が入らないため、治療不可

治療前の経過について

日常的に重い物を持つことが多く、2016年から両側の大腿~足の指先まで痛くなるようになり整形外科を受診したところ脊柱管狭窄症と診断を受けた。

2016年末に椎弓切除術を実施し徐々に痛みは無くなってきたがしびれだけは残る形となり当院を受診の形となる。

治療について

治療は2/3,3/4,4/5の椎間板計3箇所に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前8787
治療から1週間後5364
治療から1か月後3333
治療から3か月後1220

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、横になっていると痛みは消えるが生活しているとしびれ症状はまだ出てくる。

1か月経過時、治療前よりは良くなってきているが痛み・しびれ共にまだある。

3か月経過時、ときどき腰が痛くなったり、あしの付け根が少ししびれたりするが全体的にはこの治療をしてよかった。

現在では、0のレベルには達してはいませんが治療前に比べて楽になったり出来ることが増えたりと痛みと共存していけるレベルになったと思います。

我々としては完全に0になることを目指しておりますが、少しでも楽になっていただけてうれしく思います。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹