患者様
70代 男性
2022年11月治療 治療から約5か月経過
症状及び治療について
この患者様は赤い枠で示されている箇所(2/3,3/4,4/5の椎間板)に、椎間板変性の所見が認められる。
治療前の経過について
20年前から腰に痛みを抱えていた。
2022年9月頃より右下肢のしびれ・痛みが出現。
整形外科では内服のみの対症療法で良くならず当院を受診の形となる。
治療について
治療は椎間板の2/3,3/4,4/5の計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。
治療後の経過について
各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
治療前 | 2 | 10 | 10 | 0 |
治療から1週間後 | 1 | 2 | 0 | 0 |
治療から1か月後 | 1 | 1 | 2 | 1 |
治療から3か月後 | 0 | 0 | 1 | 0 |
以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。
1週間経過時、下肢・ふくらはぎが重くピリピリしている。
1か月経過時、下肢にしびれが残っている。
3か月経過時、しびれは残っているが一か月目よりは良くなってきている。
セルゲル法は治療から症状改善まで時間が掛かる手技になります。
今回のように症状は残存していますが、1か月目より3か月目 3か月目より6か月目とじっくり椎間板が修復されていきます。
また、当院ではリハビリ施設もありますので治療後に痛みやしびれでお困りの方にはご案内をさせて頂いております。
※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹