患者様
60代 女性
2022年11月治療 治療から約9か月経過
症状及び治療について
この患者様は赤い枠で示されている箇所(L1/2の椎間板)に椎間板ヘルニアが認められます。
また、L2/3~3/4は脊柱管狭窄症を認めます。
L4・5は固定術後です。
治療前の経過について
50年前 椎間板ヘルニアで入院。
30年前 L4/5の椎間板ヘルニアの固定術施行。
2015年 L1/2椎間板ヘルニアと診断。翌年切除オペ施行。
2018年 再度発症。内視鏡的治療を施行。
2022年 前傾姿勢の際に急に右腰が痛くなった。
当院のことを知り治療目的で来院。
治療について
治療は椎間板のL1/2、2/3、3/4の計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。
治療後の経過について
各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
治療前 | 7 | 5 | 5 | 2 |
治療から1週間後 | 5 | 3 | 5 | 3 |
治療から1か月後 | 5 | 1 | 0 | 1 |
治療から3か月後 | 4 | 0 | 0 | 1 |
治療から6か月後 | 0 | 0 | 1 | 0 |
以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。
1週間経過時、腰の痛みは半分ぐらいになったが足の裏のしびれはいまだにある。
1か月経過時、腰の痛みと足先のしびれは残っているが、全体的には良くなってきている。
3か月経過時、腰は以前通り痛みが残り背中が少し凝っている感じがする。
6か月経過時、腰の痛みが無くなり全体的に良くなった。左親指に少しだけしびれが残っている。
治療後から腰の痛みのレベルが下がりづらかった為、自宅で出来るリハビリの提案をさせて頂きました。時間が掛かりましたが全体的に痛みレベルが下がり良かったです。
しびれに関しては椎間板が修復されている過程で良くなったり多少悪くなったりします。
今後も時間を見てもらえれば改善していくと思われますので、引き続き自宅で出来るリハビリを続けていってもらえればと思います。
※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹