患者様のケース
患者様
60代 女性
これまでの患者様の経過について
40代 4~5回程度ぎっくり腰を発症しては改善することを繰り返していた。
2022年8月 お米俵を持った際に腰に違和感を感じ数日後に右下肢に激痛が走った。
整形外科受診し椎間板ヘルニアと診断を受ける。服薬とリハビリにて対応後少し改善したため通院を辞めた。
2023年6月 高熱発症後、咳を頻発して再度腰に痛みを発症。前回と同じ処方・ブロック注射をしたが良くならず。
治療目的で当院に来院。
治療前の症状について
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
痛みの度合い | 6 | 7 | 8 | 8 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な痛みの部分-右下肢。
前屈:右大腿が張る。
後屈:変化なし。
ラセーグ:右80度で陽性。
圧痛:L4/5左右、L5/s右
・日常動作
長時間の座位で痛みが強くなる。
歩行は問題なし。
画像及び所見について
- L4/5~5/s-椎間板ヘルニア
- L2/3~5/s-椎間板変性症
以上の事が画像上認められます。
・L4/5、5/s-椎間板ヘルニアが認められる為、繰り返されるぎっくり腰の要因・痛みの可能性が高い
診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。
治療について
L4/5、5/sにセルゲル法を施行
治療は蓑輪院長が行いました。
椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。
治療は25分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル2箇所=1,430,000円(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹