多くの方が悩んでいるぎっくり腰。
急に起こった強い腰の痛みで、身動きがとれなくなってしまいます。
このぎっくり腰の特徴は、繰り返すことです。
今回は、繰り返されるぎっくり腰の予防や気を付けるべき生活習慣に関して解説します。
ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰の症状は腰周辺の痛みだけになります。急に重い物を持ち上げた時、腰をねじる動作をした時、無理に前かがみの姿勢になったり背中を反らしたりした時などに発生します。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因は大きく分けて、①椎間板損傷、②椎間関節の障害、③筋肉の損傷があります。
このような損傷のきっかけとなるのは、日々の生活習慣です。具体的に言いますと、
運動不足などで、腰やその周辺の筋肉が硬いこと
椅子に浅く座る、足を組む、長時間の座りっぱなしになる、猫背になっている、よく床などで寝てしまう、などの日々の姿勢
食事の乱れ
ストレス
このようなことに気を付けていれば、一つひとつを改善していけば、ぎっくり腰も予防できます。
ぎっくり腰の予防方法
ぎっくり腰の発症に日常生活が深く関わっていますので、日々の生活習慣に気を付けていけば、ぎっくり腰の発生や再発を予防できます。
ストレッチ
筋肉を柔らかくすることにより、筋肉に柔軟性が生まれ、ぎっくり腰を予防できます。
このストレッチを行うことで、腰回りの動きを良くし、腰を反る癖を直し、太もも裏やふくらはぎの筋肉の伸びを良くします。
1.仰向けになり、両ひざを立て、軽く開く。
2.両手でハンドタオルを持ち、右足の裏に通す。
3.仰向けのまま、タオルを通した足を、天井の方へ伸ばす。
4.息を吐きながら、10秒間、姿勢を保持する。
5.左も同様に行う。
インナーマッスルを鍛える
ぎっくり腰の予防には、体の深部にある腹横筋や多裂筋などのインナーマッスルを使って脊柱起立筋を鍛えて負担を軽くすることが有効です。
腹横筋を鍛えるための運動としてよくすすめられているのが、ドローイングです。これは多少の痛みがあっても行えるエクササイズです。
1.仰向けになり両膝を立てる
2.腹式呼吸の要領で、息を大きく吸ったり吐いたりする
3.息を吐くときに合わせて、お腹をへこませる。
息を吐くときは口をすぼめるようにして、ゆっくり長く吐くようにしましょう。
10回程度繰り返します。
姿勢の見直し
日常的に不良姿勢が繰り返されると、ぎっくり腰になりやすくなりますので、以下のことを意識して姿勢を改善しましょう。
椅子に深く座り、お尻を背もたれにつけるようにする
床に寝ず、必ず布団やベッドに寝るようにする
足を組まないようにする。もし足を組んでしまったら、逆の方でも同じ時間組むようにして、左右のバランスを調整する
横座りはしない
仕事等で長時間座ることが多い場合は、腰にクッションを挟むようにする
食生活の見直し
暴飲暴食、甘い物・油物・塩分の食べ過ぎ、夜遅くの食事が多い場合は、内臓の疲労や体重増加につながり、ぎっくり腰になりやすくなってしまいます。
食生活を見直すことで、ぎっくり腰を予防できます。食事を腹八分までにして、甘い物・油物・塩分を控えめにして(それぞれ週1回までに抑えるのがベスト)、就寝前の2時間以内は何も食べない、などをしましょう。
ストレスの解消
ストレスはぎっくり腰のみならず、あらゆる病気が発生しやすくなってしまいます。ストレスをしっかりと解消することが大事です。
1日は仕事をする時間、リラックス時間を作り、気持ちを切り替えましょう。また、「こんなことを思って私がダメだ」などのように自分の感情や存在を否定しないようにしましょう。
ぎっくり腰になったら、根本的な治療を受けるのも大事
ぎっくり腰となったら、病院では原因を調べてもらい、再発防止に治療を受けることも大切です。
当院は、椎間板由来のぎっくり腰に対して治療を行っています。
椎間板のクッション成分である髄核が少しずつ外に漏れていき、椎間板がだんだんと潰れていってしまいます。椎間板が潰れてしまうと様々な病気の原因となってしまいます。
当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。
また、当院は「腰痛特化型リハビリ」も実施しており、椎間関節が原因のぎっくり腰や筋膜・筋肉が原因のぎっくり腰にも対処できます。
ぎっくり腰でお悩みのある方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。