治療症例紹介・コラム

Colum ぎっくり腰とは?なってしまう理由は?正式な病名は?

schedule
bookmark

腰痛で悩まされる方はいわゆる「ぎっくり腰」を経験したことがあります。

今回はこのぎっくり腰とその理由に関してご説明します。

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は、急に起こった強い腰の痛みです。

ぎっくり腰は朝起きた直後や何もしないで起こることがありますが、多くの場合は以下のような動作や行動をした時に発生します。

・急に重いものを持ち上げようとした時

・重いものを持った状態で上半身をねじった時

・腰をねじる動作をした時

・無理に前かがみの姿勢になった時

・背中を勢いよく反らした時

・くしゃみをした後

ぎっくり腰の正式病名は?

ぎっくり腰の正式名称は急性腰痛症となります。また、腰椎捻挫症とも呼ばれることもあります。

ただし、ぎっくり腰は病名ではなく、「頭痛」や「坐骨神経痛」などと同様に症状を示している名称です。

ぎっくり腰の特徴

ぎっくり腰の特徴は、繰り返すことです。

一度発生したら、再発しやすいですので、日々の日常生活にて注意が必要になります。

ぎっくり腰の重症度

ぎっくり腰の度合いによっては、少し動けたり、全く動けなくなったりします。

軽度の方は、歩けるけど反れない、前屈みがしづらいなどのように、一部の動作だけができなくなります。

中等度の場合は、じっとしていてもズキズキした痛みが出るが、なんとか歩けたり、動けたりします。

重度のぎっくり腰の場合は、身動きがとれなくなってしまいます。

軽度の痛みがあるだからといって、放置すると、痛みが重度になる危険性がありますので、少しでも痛みがあったら早めに適切な処置を行うことをおすすめです。

ぎっくり腰の理由

ぎっくり腰の原因は大きく分けて3つあります。

椎間板が原因のぎっくり腰

椎間板は中心にある髄核とその周りを囲む線維輪という構造をしています。

重いものを持ったり、急にねじったりして椎間板に強い衝撃などが加わると、線維輪に傷がついたり亀裂ができたりします。その亀裂から髄核が外に漏れ出て、それが炎症の起こし、激痛を引き起こす原因になります。

炎症は放っておいても自然に治まりますが、傷ついた線維輪が自然には治りません。そのため、ぎっくり腰が繰り返されます。

椎間関節が原因のぎっくり腰

背骨には椎間関節があり、そこに炎症が起きたら強い痛みを生じます。これを椎間関節障害といい、ぎっくり腰の一つの原因になります。

筋膜・筋肉が原因のぎっくり腰

脊柱起立筋や多裂筋、腰方形筋など、腰を動かしたり支えたりしている筋肉に生じた肉離れや筋肉を覆っている膜に損傷が発生して一瞬にして急激な痛みが発生することがあります。これもぎっくり腰の原因の一つです。

ぎっくり腰の対処

ぎっくり腰が発生したら、まずは安静が必要となります。横向きに寝て、腰を丸めた姿勢をとると楽になります。この時は無理に動くと、かえって症状を悪化させてしまいます。

もし外出中にぎっくり腰になった場合は、自分で車を運転するのが危険ですので、タクシーや知人の車で送ってもらいましょう。

自宅で安静している間は、湿布薬などで痛みを和らげるのが良いです。ぎっくり腰は炎症を起こしている場合があり、消炎作用のある冷湿布で対応しましょう。

お風呂などで患部を温めることをしがちですが、逆効果になりやすいため、最初のうちはあまり温めないようにしましょう。

安静中は、マッサージなどをしてはいけません。自分で、または家族が自己流で患部をマッサージすれば、悪化の原因となりますので、要注意です。

痛みが落ち着いたら

2~3日して痛みが落ち着いてきたら、少しずつ動くようにしましょう。ただし、無理をしない程度です。痛みの程度をみながら、自宅の中などを少しずつ歩くようにします。

また病院を受診し、検査を受けることも大事です。病院では原因を調べてもらい、再発防止に治療を受けることも大切です。

当院の治療

当院は、椎間板由来のぎっくり腰に対して治療を行っています。

椎間板のクッション成分である髄核が少しずつ外に漏れていき、椎間板がだんだんと潰れていってしまいます。椎間板が潰れてしまうと様々な病気の原因となってしまいます。

当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

また、当院は「腰痛特化型リハビリ」も実施しており、椎間関節が原因のぎっくり腰や筋膜・筋肉が原因のぎっくり腰にも対応できます。

ぎっくり腰でお悩みのある方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

関連記事