治療症例紹介・コラム

Colum 【すべり症とは】

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椎間関節(ついかんかんせつ)と呼ばれる背骨の関節や、椎間板に異常が生じ、骨がずれてしまうことがあります。それを「すべり症」と言います。
すべり症のほとんどが前方すべりによる症状だと言われており、「腰椎変性すべり症」と「腰椎分離すべり症」のどちらかに当てはまることが多いです。
また、加齢とともに椎間板(ついかんばん)や靭帯(じんたい)・関節などの腰椎を固定している組織が変性を起こし、それに伴って腰椎の安定性が失われることですべり症になるとされています。

●腰椎変性すべり症
腰椎(ようつい)の位置が椎間板の変性や関節の劣化によって本来の場所からずれる事で出る腰痛の症状を「腰椎変性すべり症」と言います。

●腰椎分離すべり症
本来の位置からずれた背骨に負担がかかり、腰椎の後ろにある突起部分にひびが入り、腰椎全体が不安定になることを言います。

『すべり症の原因について』

加齢とともに椎間板(ついかんばん)や靭帯(じんたい)・関節などの腰椎を固定している組織が変性を起こし、それに伴って腰椎の安定性が失われることですべり症になるとされています。
最近の研究では、椎間板の変形がすべり症を引き起こす根本要因とされております。すなわち、最初に椎間板が変形することにより、椎間関節への負担増・炎症・変形、靭帯の不安定化、筋肉の不安定化が引き起こされ、それらの総合的な結果としてすべり症が引き起こされることが分かってきております。
当院ではすべり症に対応する治療法としてセルゲル法があります。手術リスクの高いご高齢の方や再治療を望む方も対応が可能です。変性してしまった椎間板を修復・再生させることですべり症の原因となる脊椎のずれが進まないように予防できます。また分離すべり症のように不安定になった脊椎を安定させ痛みが起きないように予防します。

ILC国際腰痛クリニック東京

この記事の執筆者:院長 簑輪忠明