治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.137】治療後3週間後に激痛が走ったがその後改善した患者様

患者様

60代 男性

2023年11月治療 治療から約11カ月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L4/5)に脊柱管狭窄症が認められます。

また、5/sに両椎間孔狭窄も認められます。

治療前の経過・治療について

2023年7月頃より腰と左下肢に痛みを感じるようになる

近医の整形外科を受診し牽引や内服で様子を見ていたが良くならず、当院受診

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前10101010
治療から1週間後10101010
治療から1か月後7885
治療から3か月後0020
治療から6か月後0020

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、治療後から2~3日程度は痛みが減った気がするが今は治療前と変わらない

1か月経過時、治療から3週間経ったころに激痛が走ったが2~3日で症状が緩和した

3か月経過時、痛みは無くなったが少しだけしびれが残っている。ゴルフをしても痛みが出なくてよかった

6か月経過時、横になった時に左足の甲にしびれを感じるぐらい。それ以外は特に何も感じず変わらず運動もしている

今回の患者様は、治療後の不安定な時期に痛みが強くなりました。

椎間板をDiscoGelに注入することにより椎間板容量が増えて症状が悪化する場合、または治療の機序として減圧による症状悪化を引き起こす場合があります。

個人差はありますが、1~3か月程度は不安定な時期になり症状の増悪・改善が起こりやすい時期になります。

治療に関して不安等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長