本日の治療症例紹介 CASE-No.130|ILC国際腰痛クリニック(大阪)コラム
カテゴリー:
患者様
80代 女性
これまでの患者様の経過について
10年以上前に右股関節を骨折して手術をしてから腰が悪くなる。
5年前に脊柱管狭窄症の診断。手術ではなく内服加療で様子を見るしかないと言われる。
右下肢の症状が徐々に増悪。
3年前に坐骨神経痛のような症状あり。ブロック注射で症状改善した。
外科的手術への恐怖あり。
症状改善目的で来院。
治療前の症状について
右側下肢全体のしびれ。歩行すると症状増悪。
連続歩行は50m未満。間欠性跛行の症状あり。
寝返り動作:非常に困難
立ち上がり動作:非常に困難
洗顔動作:容易
中腰姿勢、立位の持続:非常に困難
長時間座位:非常に困難
重量物の挙上・保持:非常に困難
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
痛みの度合い | 2 | 7 | 10 | 1 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な症状部分:右下肢

前屈:可能
後屈:可能
ラセーグ徴候:陰性
MMT:フル
腰部圧痛点:なし
咳・くしゃみ:問題なし
画像及び所見について

- L1/2 – 椎間板変性、膨隆
- L2/3 – 椎間板変性、膨隆、脊柱管狭窄
- L3/4 – 椎間板変性、膨隆、脊柱管狭窄、陳旧性圧迫骨折
- L4/5 – 椎間板変性、膨隆、脊柱管狭窄、椎間孔狭窄
以上のことが画像上認められました。
L2/3、3/4、4/5の椎間板所見による脊柱管の圧排が、症状の原因の可能性が高い。
治療について
患者様と相談の元、L2/3、3/4、4/5にセルゲル法を施行
治療は丸山医師が行いました。

治療は45分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル3箇所=1,540,000円(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損 傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長