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脊柱管狭窄症でも旅行できる?移動・宿泊時の注意点と準備法

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背骨の中にある神経の通り道(=脊柱管)が狭くなった状態は、脊柱管狭窄症といいます。

脊柱管が狭くなると、神経が圧迫され、腰から下肢まで痛みやしびれが発生します。

こうなったら、旅行できるかと不安となる患者様も少なくありません。

今回は脊柱管狭窄症で移動や宿泊時の注意点について解説します。

脊柱管狭窄症とは

脊柱管狭窄症とは、神経の通り道である脊柱管が狭窄する(=狭くなる)ことにより、神経が圧迫される状態です。腰椎が不安定なことが原因の場合、身体の動きで痛くなることが多いです。

腰椎の脊柱管狭窄症では、腰から下のしびれや痛みが出現します。歩いているとお尻や足に痛みやしびれが生じ、休むと楽になるが、また歩くと再び痛みが出るといった、間欠性跛行という症状が特徴的です。

移動手段別の対策、宿泊時の姿勢や持ち物、医師への相談ポイントなどを網羅します。

脊柱管狭窄症で旅行できるか?

脊柱管狭窄症と診断された場合でも旅行は可能です。ただし、症状を悪化させないように旅行中の過ごし方に注意が必要です。

移動時の注意点

旅行先へは、車にせよ、電車や飛行機にせよ座って移動します。ただし、長時間座りっぱなしとなると、腰部へ負担がかかり、痛みなどの症状が悪化する恐れもあります。

移動中は、こまめに休憩を取り、立ち上がって軽いストレッチをしたり、歩いたりするようにしましょう。

新幹線や飛行機など、短時間で移動できる手段を選ぶのも有効です。その際は、通路側の席を選ぶと、席を立って少し歩くことがしやすくなります。

自家用車での旅行の場合は、運転時間を短くし、休憩をこまめにとりましょう。

宿泊時の注意点

旅行先の宿泊は、バリアフリーの宿(段差の少ない宿、エレベーター付きの宿)を選ぶと良いです。

部屋は、できるだけ広めの部屋を選び、移動しやすくしましょう。

また、和室よりも洋室の方は立ち座りが楽になりますので、洋室で泊ることをおすすめです。

入浴時は滑らないように注意しましょう。可能な限り、手すりなどがついている浴室のある部屋を選ぶようにしましょう。

入浴時に浴槽への出入りが難しい場合は、シャワーのみの部屋を選ぶと良いです。

事前に宿に相談し、必要なサポート(杖や歩行器の貸し出しなど)を確認しておきましょう。

その他の注意点

・荷物の軽減

重い荷物は避けた方が良いです。宅配便で送るなど、できるだけ自分で運ぶ荷物を減らしましょう。また、キャリーケースなどを使うと便利です。

・無理のないスケジュール

観光地巡りは、余裕を持ったスケジュールにしましょう。

歩く距離は短めにし、休憩をこまめにとりましょう。

・体調管理

十分な睡眠をとり、バランスの取れた食事を心がけましょう。

・ストレッチ

旅行中でも、軽いストレッチをこまめに行うと、症状の悪化を防ぐことができます。

医師との相談も忘れずに

旅行前は、かかりつけ医に相談すると良いです。また、必要な薬や、姿勢などの旅行中の注意点なども医師に確認すると良いです。

もしも旅行中で痛みなどを感じたら、無理せず休憩をとりましょう。

万が一の事態に備えて、旅行先の医療機関を事前に調べることもおすすめです。

当院の治療:フローレンス法・Qフローレンス法

当院は、脊柱管狭窄症に対してフローレンス法・Qフローレンス法を行っています。

フローレンス法とQフローレンス法は、リスクの少ない低侵襲治療です。

部分麻酔と鎮静下で経皮的にデバイスを挿入して、狭くなった脊柱管を広げます。

デバイスを入れることで脊柱の回旋や屈曲を維持しながら、椎体の安定化を図り、脊柱管を広げて、椎間板の突出を抑えて黄色靭帯肥厚を軽減できます。狭くなっていた脊柱管が広がることにより、痛みが解消されます。

フローレンス法及びQフローレンス法は、低侵襲でリスクの少ない治療であるため、治療後の合併症や症状の再発に関する報告がありません。

脊柱管狭窄症でお悩みの方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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