治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.115】一時的に下肢症状が悪化した患者様

患者様

70代 男性

2023年1月治療 治療から約1年経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L2/3,3/4,4/5,5/s)に椎間板ヘルニアが認められます。

治療前の経過・治療について

2015年に2度座骨神経痛になる。

2019年に脊柱管狭窄症と診断を受ける。リハビリをしながら様子を見ていたがだんだん症状が悪化。

症状改善目的で当院受診となる。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前7888
治療から1週間後2688
治療から1か月後0044
治療から3か月後0744
治療から12か月後0(6)000

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、腰は良くなったが他は変わらない。

1か月経過時、足のしびれが良くならない。長く歩いているとだんだん力が抜けて立っていることが出来なくなる。

3か月経過時、200~300m程度歩いて休憩を挟まないと歩くことが出来ない。

12か月経過時、前回の連絡から少し経ったら下肢の痛みとしびれが消えた。動きすぎると腰に痛みが出るが日常生活では全く痛みが出なくなった。

今回の患者様は、治療効果が出るまで時間が掛かりました。

セルゲル法は、椎間板の中に薬剤を入れるため一時的に椎間板の容量が増え症状が悪化、新たな症状が出る事もあります。

今回の患者様は、下肢の症状が悪化しました。腰の痛みは消え、治療したことはポジティブに捉えていただきました。

6カ月程度治療から掛かりましたが、症状が消失し喜ばしく思います。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長