治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.121】治療後一時悪化したが症状改善した患者様

患者様

70代 男性

2023年7月治療 治療から約12カ月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L3/4)に脊柱管狭窄症が認められます。

L2/3,5/sも椎間板変性を認める。

L4/5は椎間板狭小化しており、針が入らない可能性・治療効果も低い可能性もあるため治療適応外とした。

治療前の経過・治療について

以前から左下肢に痛みがあったが、2023年より悪化し始める。

近医の整形外科を受診し、脊柱管狭窄症と診断を受け、ブロック注射や投薬にて様子を見ていた。

ブロック注射の後は調子が良いが、時間経過と共に症状は再燃してくる。

手術の提案もされたが保留していた際に当院を知り受診・治療の運びとなる。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前5625
治療から1週間後2421
治療から1か月後9709
治療から3か月後1101
治療から6か月後0000

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、治療後4日から痛みが出たが今は落ち着いている。

1か月経過時、腰と下肢に痛みがあり治療前と変わらないレベル。

3か月経過時、2カ月過ぎたとき痛みやしびれが軽減してきた。

6か月経過時、前回と変わらず痛みは無い生活を送れている。意識的に運動もしている。

今回の患者様は、脊柱管狭窄症によって症状が出ていたと思われます。

治療後より痛みが増悪してしまった原因は、椎間板にDiscoGelを入れたことによる圧の上昇・DiscoGelの治療機序によるものだと考えられます。

時間経過と共に治療による痛みが落ち着き、症状が軽減していきました。

ご本人様も意識的に運動に取り組んで頂きこのまま継続していただければと思います。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長