患者様
70代 女性
主病名
L4/5 脊柱管狭窄症
間欠性跛行:有
これまでの患者様の経過について
1年ほど前から、しびれ。今年から増悪。
内服薬は、ほとんど疼痛緩和せず。湿布貼ると少し緩和する。
2週間前から急に痛み、しびれが強くなり
歩行が難しくなってきたため、改善目的のため来院
治療前の症状について
右大腿外側と足裏のしびれ、右臀部の痛み
最近、右膝をつくと激しい痛み。
座ると消失。
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
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痛みの度合い | 5 | 7 | 9 | 8 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な痛みの部分-腰、下肢
前屈:問題なし
後屈:痛みあり
圧痛点:右L3/4陽性、L4/5臀部、L5/s下肢にひびく
ラセーグ:右70度
咳、くしゃみ:ひびかない
画像及び所見について
- L1-陳旧性圧迫骨折
- L4/5-高度脊柱管狭窄症
- L5/s-椎間板ヘルニア
- L3,L4-すべり症
以上のことが画像上認められます
・L4/5の脊柱管狭窄症、L5/sの椎間板ヘルニアによる主症状の原因の可能性が高い。
治療について
患者様と相談の元、L4/5の棘突起間にQフローレンス法を施行
その後、L5/sにセルゲル法を施行
治療は85分(麻酔:30分 + 治療:55分)程度で終了
回復室で休憩後、座位・立位・歩行にて問題なしのため、歩いて帰宅されました。
当院の治療法について
今回ご案内したQフローレンス法の補足情報です。
Qフローレンス法の費用:1,760,000円/1箇所(税込み)~2,530,000円/2箇所(税込み)
Qフローレンス法+セルゲル法の費用:2,200,000円/1箇所(税込み)~
※この患者様のケースの費用:Qフローレンス法1箇所/セルゲル法1箇所=2,200,000円(税込み)
Qフローレンス法のリスク・副作用:自験例でも論文でも報告はありませんが、スペーサー挿入により神経や硬膜など周辺組織の損傷の可能性があります。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。脱臼や棘突起骨折の可能性があります。その他、一時的な排尿障害、アレルギー反応などが発生する可能性があります。
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長