治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.29】セルゲル法とPODD法で治療して快方した患者様

患者様

70代 男性

2022年12月治療 治療から約5か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L4/5の椎間板)に、椎間板変性の所見が認められる。

また、各椎間板に椎間孔狭窄が認められます。

L3/4は炎症が認められます。

治療前の経過について

2020年12月に脊柱管狭窄症のオペを実施、その後痛み・しびれは改善。

2022年5月頃、歩行時に腰と足の付け根に痛みが出現。その後日によって痛みが強い時と弱い時がある。

整形外科にて処方された痛み止めで様子を見ていたが、効果が無く当院で治療となる。

治療について

治療は椎間板のL2/3,4/5,5/sの計3椎間に対して、セルゲル法

L3/4の1椎間に対して、PODD法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前7720
治療から1週間後3400
治療から1か月後3400
治療から3か月後2100

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、腰は良くなった。

1か月経過時、痛みはだいぶ良くなったが治療前からある腰の重い感じが取れない。右はよくなってきている。

3か月経過時、全体的に良くなり動ける範囲も広がった。腰のだるさもだいぶ良くなってきている。

今回の患者様は、炎症が見られたL3/4にはPODDそれ以外にはセルゲル法を行いました。

経過も良く大変嬉しく思います。

炎症部位にセルゲル法を行うと痛みが出る可能性がありますので、当院では炎症が治まってからセルゲル法を行うか、当日にPODD法を行う2つの提案をさせていただきます。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹