治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.62】治療後しびれの範囲は小さくなったが症状が残存している患者様

患者様

70代 女性

2022年12月治療 治療から約8か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L3/4・4/5の椎間板)に脊柱管狭窄症が認められます。

L4は前方すべりを認めます。

L3上部にシュモール結節を認めます。

治療前の経過について

数年前     足のしびれが出始める。

2~3年前    お尻の鈍痛が徐々に強くなってきた。その年の健康診断で骨粗鬆症と診断を受ける。

2022年5月    脊柱管狭窄症と整形外科にて診断を受ける。薬にて様子をみることにしたが効かなかったので飲まなくなった。

周りの人が脊柱管狭窄症で手術を受けたが怖いイメージがあるため当院受診をした。

歩行能力は現状問題無し

治療について

治療は椎間板のL3/4、4/5、5/sの計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前3154
治療から1週間後1050
治療から1か月後1020
治療から3か月後0020
治療から6か月後0020

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、治療後2~3日は痛みがひどかったがその後は落ち着いてきた。痛みもひき、しびれの範囲も狭くなってきた。

1か月経過時、調子は良いが起床時に腰に痛みが走る。左足先にしびれが残っている。

3か月経過時、依然としてしびれが残っている。

6か月経過時、しびれが少し残っているが調子も良い為、周りの方にもセルゲル法を紹介している。

治療後から6か月経過しましたがしびれの症状が足の指先だけ残っている状態です。

家で出来るしびれを改善するストレッチの紹介や歩行をしてもらいご自宅にてリハビリを続けてもらっている状態です。

しびれの範囲は治療前ですと膝下から全てでしたので、とても範囲は狭くなりました。

今後時間経過によりさらに小さく、最終的には消失出来ることを祈っております。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹