治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.64】治療後積極的に運動を実施し改善した患者様

患者様

80代 女性

2022年12月治療 治療から約8か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L1/2、2/3、3/4の椎間板)に脊柱管狭窄症が認められます。

L4、5の椎体は前方すべりを認めます。

L1は陳旧性の圧迫骨折を認めます。

治療前の経過について

2020年     腰に痛みを感じコルセット装着をして生活を送っていた。

2022年11月   朝の起床時に起きられなくなった。ブロック注射や針治療をしたが改善なし。

当院受診の形となる。 

歩行能力は前傾姿勢で歩くのが困難な状態。

治療について

治療は椎間板のL3/4、4/5、5/sの計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。

L1/2、2/3は椎間板高が減衰している為、治療外となりました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前99910
治療から1週間後99910
治療から1か月後5445
治療から3か月後3040
治療から6か月後1010

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、悪化はしていないが右側が痛くて辛い。

1か月経過時、部位によって痛みが少なくなったり、しびれが弱くなったりしてきている。家の中では動けるようになってきた。

3か月経過時、外でも歩けるようになり、仕事にもいけるようになってとてもうれしい。

6か月経過時、時々背中が痛くなったり起床時が辛いときはあるが、治療前より断然良くなり本当に嬉しく生活を送っている。

今回の患者様は治療後も前向きで、リハビリや運動に積極的に取り組んで頂きました。

その結果徐々にですが、治療効果とリハビリの結果が出始めて仕事が再開できるほどに改善致しました。

今後痛みが再発せずに生活を送っていただければと思います。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹