治療症例紹介・コラム

Colum 椎間板ヘルニアの初期症状とは?重症化する前に気づけるチェックポイント

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椎間板は髄核と線維輪の2つの組織により形成されています。

椎間板ヘルニアとは線維輪に亀裂が生じ、髄核が外に飛び出した状態を指します。

椎間板ヘルニアの症状は様々ですが、どのような症状であれば腰部椎間板ヘルニアを疑えるのでしょうか。

椎間板ヘルニアの初期症状

腰部椎間板ヘルニアの初期症状は、腰痛、臀部・下肢の痛み、しびれです。

腰痛

最初の症状と言えば、腰痛です。

多くの場合、まずは痛みというほどではないちょっとした違和感から始まります。特定の動作をした時にだけ痛みを感じることとなり、常に痛みを感じてしまうことになったら椎間板ヘルニアを疑えます。

腰の多少の違和感や痛みが一時的なものであれば、さほど心配する必要がありませんが、1か月以上続き、痛みが強くなっているようであれば、要注意です。

また、前かがみなど特定の動作で痛みが強くなったりすると、椎間板ヘルニアと疑えます。

臀部・下肢の痛み

椎間板ヘルニアですと、痛みが腰から臀部や足にかけて発生していることもあります。最初は片側だけで、思うように足を動かせなくなったり、つまずきやすくなったりします。

重症化してしまうと、片側だけでなく、両側に痛みが発生してしまうことがあります。

しびれ

椎間板ヘルニアの症状で見逃せないのはしびれです。臀部から足先にかけてしびれている場合は、坐骨神経が圧迫されています。

しびれも一時的なものがあれば、ジンジンと常に持続している場合があります。常にしびれがある場合はヘルニアが重症化してしまった可能性があります。

椎間板ヘルニアの症状セルフチェック

日常生活において違和感があり痛みを感じることがありますが、この症状は椎間板ヘルニアなのかと気になる場合は、以下のことをチェックしてみましょう。

・起き上がるのがつらい

・寝返りがつらい

・長時間立つのがつらい/長時間立てない

・長時間座るのがつらい/座れない

・前かがみの姿勢になると腰が痛い/下肢にしびれや痛みが生じる

・靴下を履く姿勢になると腰が痛い/下肢にしびれや痛みが生じる

・腰の痛みが常にある

・下肢の感覚が鈍い

・痛みやしびれにより足に力が入らない

このような症状があれば、腰椎椎間板ヘルニアが疑われます。その場合は、早めに受診して診断と適切な治療を受けることをおすすめです。

症状を伝えるポイント

腰痛のお悩みで受診した場合は、正確な診断を受けるために、正しく症状を伝えなければいけません。

受診の際は、必ず以下のことを医師に伝えましょう。

・いつから症状がある

・どこが痛む/しびれる

腰、足など部位だけでなく、前後左右、上部下部なども詳しく伝えましょう。

・どんな痛みや違和感がある

痛みの強さは様々であり、できるだけ具体的に伝えましょう。また症状の出る時間帯なども重要な情報となりえますので、忘れず医師に話しましょう。

・どんな時に痛い

歩くと痛い、腰を曲げた時だけに痛い、何もしなくても痛い、などなるべく詳しく医師に伝えます。

病院ではどんな検査をするのか?

椎間板ヘルニアを診断するためにはまず、レントゲン(X線検査)、MRI検査などが行われます。

レントゲン

レントゲンの画像では主に骨の状態を確認することができます。軟骨である椎間板はレントゲンに写らないため、椎間板ヘルニアをそれだけで診断するのが不可能です。しかし、腰痛の原因となるヘルニア以外の病気がないか確認するには不可欠です。

MRI検査

MRI検査は椎間板ヘルニアを診断するために最も広く行われる検査です。MRIの画像では腰痛の要因に関連している椎間板・神経・靭帯・関節部分の変形や神経への圧迫の状態や損傷の有無、炎症の有無などを確認することができます。

診察での検査

画像検査に加えて、診察にて身体の検査を行います。

患者さんに前屈や後屈していただいたりして、症状の出現を確認することで、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などを判断できます。

また、下肢伸展挙上試験(SLRテスト)、大腿神経伸展試験(FNSテスト)で患者さんの足を持ち上げたりして、足の痛みを確認します。このテストを行うことで痛みがみられた場合は、腰椎椎間板ヘルニアがあると判断できます。

他には、CT検査、椎間板造影検査、脊髄造影検査、神経検査などがありますが、治療が必要な椎間板ヘルニアかどうかを判断するには、診察とMRI検査があれば十分です。

椎間板ヘルニアと診断されたら、その後はどうなるのか?

椎間板ヘルニアと診断されたら、必ず治療が必要なのか、自然に治るのか、気になる方は多いでしょう。

椎間板ヘルニアは症状が消失し、自然治癒する可能性がある疾患ですが、ヘルニアを起こした椎間板が修復・再生しませんので、再度症状が出現する可能性があります。

運動障害などの重い症状があり、椎間板ヘルニアが重症化した場合は、早期の外科的手術が勧められます。

しかし、外科的手術では線維輪の亀裂を塞ぐことができないため、術後も髄核が漏れ続けて、将来ヘルニアが再発する可能性が高い原因となっています。

当院の治療

当院は、損傷した椎間板を修復する治療、セルゲル法を行っております。

当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

腰痛でお悩みの方、椎間板ヘルニアと疑っている方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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