患者様
50代 男性
2023年2月治療 治療から約8か月経過
症状及び治療について
この患者様は赤い枠で示されている箇所(L2/3の椎間板)に椎間板ヘルニアが認められます。
また、L3/4,4/5は椎間板変性が認められます。
治療前の経過について
15年前 椎間板ヘルニアを発症。投薬にて快方。
2020年 臀部のしびれを感じ整形外科受診。椎間板・脊柱管が狭窄していると診断を受ける。
2022年12月 臀部・右下肢が痛くなる。ブロック注射で少しは症状が緩和。
治療目的で当院受診の形となる。
歩行能力は問題無し。
治療について
治療は椎間板のL2/3、3/4、4/5の計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。
治療後の経過について
各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
治療前 | 6 | 6 | 6 | 7 |
治療から1週間後 | 5 | 4 | 4 | 5 |
治療から1か月後 | 3 | 3 | 3 | 2 |
治療から3か月後 | 2 | 2 | 2 | 2 |
治療から6か月後 | 1 | 1 | 1 | 1 |
以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。
1週間経過時、痛み止めを飲んでいたら大丈夫だが飲まないと痛い。
1か月経過時、リハビリで教えてもらったことを毎日している。少しずつ症状が良くなってきている。
3か月経過時、腰はさほど気にならないが、膝下のしびれと臀部の痛みが残っている。
6か月経過時、ほぼ気にならないレベルまで良くなった。
今回の患者様は、治療から1カ月程度で当院併設のリハビリに通院して頂きました。
リハビリで指導した内容を毎日実施して頂き、徐々にですが症状緩和に結び付きました。
当院のリハビリは腰痛に特化しておりますのでご興味あるかたはぜひご連絡いただければと思います。
※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹