患者様のケース
患者様
40代 男性 インドネシア在住
これまでの患者様の経過について
2018年 L3/4の椎間板ヘルニアの手術を施行。
2022年11月 腰から左下肢に痛みが出た。
現在 臀部痛と下肢の痛みとしびれが姿勢によって出る。
知人の紹介にて当院を知り受診の形となる。
治療前の症状について
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
痛みの度合い | 0 | 9 | 9 | 9 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な痛みの部分-臀部、右下肢
前屈:変化なし
後屈:変化なし
ラセーグ:変化なし
圧痛:なし
・日常動作
長時間座っている時や立ち上がりの際に痛みが増す。
歩行は問題なし。
画像及び所見について
- L2/3、3/4,4/5-椎間板変性症
- L3/4、4/5-椎間板ヘルニア
以上の事が画像上認められます。
・L2/3-軽度の椎間板変性をきたし、予防的側面から
・L3/4・4/5-椎間板ヘルニアを認め、痛み・しびれの原因の可能性
診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。
治療について
患者様と相談の元、L2/3、3/4、4/5にセルゲル法を施行
治療は蓑輪院長が行いました。
椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。
治療中の画像になります。
消毒の画像です。
治療中は、通訳の方にも同席していただくので海外の方も安心して治療を受けることが出来ます。
治療は30分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
今回の患者様のお父様もセルゲル法の治療を同日させていただきました。
お二人共の痛みが改善することを遠い日本からお祈りいたします。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル2箇所=1,430,000円(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹