治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.74】痛みが改善したが、再発した患者様

患者様

30代 男性

2023年2月治療 治療から約8か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L3/4の椎間板)に線維輪断裂が認められます。

L4/5,5/sは椎間板ヘルニア疑いを認めます。

治療前の経過について

2013年     椎間板ヘルニアの診断を受ける。内視鏡の手術を施行。術後経過良好だが、年に数回痛みが再発した。

2022年12月   咳をした際に、痛くなりそれ以降痛みが続いている。

歩行は困難な状態。

治療について

治療は椎間板のL3/4、4/5、5/sの計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前2321
治療から1週間後1121
治療から1か月後0010
治療から3か月後1010
治療から6か月後1020

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、少し楽になったがまだ痛みは残っている。

1か月経過時、しびれは残っているが他の症状は無し。

3か月経過時、腰痛時々あるが、治療前に比べるととても良い。しびれの症状も良くなっている。

6か月経過時、痛みはとても少なく、しびれはまだ少し残っているが治療前より良い。

今回の患者様は、一度内視鏡にて椎間板ヘルニアの手術をしています。

内視鏡の手術は、炎症を起こしている部分の切除になります。

セルゲル法と異なり、根本的な治療では無い為再度ヘルニアを起こすことがあります。

セルゲル法を施行することで、椎間板の修復になりますので手術よりもヘルニアの再発は低くなります。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹