患者様
30代 女性
2023年2月治療 治療から約8か月経過
症状及び治療について
この患者様は赤い枠で示されている箇所(L3/4、4/5、5/sの椎間板)に軽度な椎間板変性が認められます。
治療前の経過について
2022年9月 重い荷物を持っている際に痛みが出た。痛みが取れずに近医の整形外科を受診したところ、椎間板ヘルニアの診断を受ける。投薬にて痛みは快方した。
現在 荷物を持った翌日に痛みが出る状態。左臀部~大腿付近に痛みとしびれが出る。
歩行能力は問題無し。
治療について
画像・診察から鑑みて治療は椎間板のL3/4、4/5、5/sの計3椎間に対して、セルゲル法を行いました。
治療後の経過について
各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
治療前 | 5 | 4 | 5 | 4 |
治療から1週間後 | 9 | 2 | 2 | 5 |
治療から1か月後 | 5 | 2 | 2 | 3 |
治療から3か月後 | 0 | 3 | 3 | 5 |
治療から6か月後 | 2 | 2 | 2 | 0 |
以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。
1週間経過時、腰に強い痛みを感じる。長時間座っているとしびれを感じる。
1か月経過時、1日1時間程度歩くようにしている。
3か月経過時、痛みの無い生活を送っていたが、体をぶつけた際に臀部と左足に痛みが出た。
6か月経過時、腰の痛みは少なくなった。朝だけ両足にしびれを感じるがそれ以外は問題なく生活を送れている。
今回の患者様は、治療から1週間後に痛みを感じていた為、こちらから歩くことを指導させて頂きました。
無理をしない程度に歩いていただき徐々に痛みが取れていたのですが、不意に体をぶつけたことにより炎症を引き起こしてしまいました。
元々の症状から考えると今回は椎間板ヘルニアの疑いが高い為、セルゲル法によって今後の痛みに対しては大分軽減出来るようになったと思います。
※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹