腰痛が発生したら、多くの方は温めた方が良いのか?冷やしたほうが良いのか?と迷ってしまいます。
実際、腰痛は温めても冷やしても良いのですが、大事なのは温めるべき腰痛と冷やすべき腰痛を使い分けることです。
今回は腰痛処置時の正しい使い分け方に関して解説します。
腰痛の症状と原因
急性腰痛
ぎっくり腰とも呼ばれています。発生してから4週間未満の腰痛をいいます。
動くたびに針で刺されたような鋭い痛みがあるのは特徴です。場合によっては身動きもできない強い痛みがあります。
また、腰部椎間板ヘルニアを起こすこともあり、臀部から足にかけてのしびれが発生することがあります。
急性腰痛の原因は、腰周辺の筋肉や関節、神経などにダメージがあることが多いです。
亜急性腰痛
急性腰痛に対して適切な対処せずに放っておいた場合は、亜急性腰痛となります。1ヶ月~3ヶ月までの腰痛を指します。
広範囲に鈍い痛みがありますが、急性腰痛のような鋭い痛みはありません。
亜急性腰痛は日常生活の動作による負担が蓄積されて発生する腰痛です。デスクワーク、家事などをはじめ、立ちっぱなしや座りっぱなしなど長時間の同じ姿勢が大きく関係します。
慢性腰痛
慢性腰痛は3ヶ月以上継続している腰痛であり、血行不良により筋肉が硬くなり、神経を圧迫して痛みが発生します。
痛みのレベルは軽いことが多く、腰全体が痛んだり、重だるく鈍い痛みが特徴です。
そのまま放置してしまうと、症状が悪化して、椎間板ヘルニアなどの疾患に移行してしまうこともあります。
温めるべき?冷やすべき?見極めのポイントとは
温めるべきか?冷やすべきか?の判断ポイントは基本的に、腰痛が発生してからの経過期間にあります。
急性腰痛の場合
急性腰痛は腰部の筋肉や関節、神経などの組織がダメージを受け、直後から熱を持った感じがあります。これは炎症が起こっている状態であり、急性腰痛の場合は患部を冷やすべきです。この時は腰を温めてしまうと、腰痛が逆に悪化してしまいますので、要注意です。
冷やす時は氷嚢などを使いましょう。保冷剤も使ってよいですが、直接あてるとが凍傷になってしまう恐れもありますので、タオルなどに包めて使いましょう。
亜急性腰痛の場合
前述の通り、亜急性腰痛は日々の負担の蓄積で起こります。
亜急性腰痛の場合は、患部を温めることで痛みが緩和していきます。
慢性腰痛の場合
常に鈍い痛みがある場合は、ついに安静してしまうことがありますが、長期の安静に伴って筋力が衰えたり、患部が血行不良を引き起こします。それで筋肉も硬くなり、神経を圧迫して痛みがさらに強くなるケースも少なくありません。
血行を改善するためには患部を温める必要があります。お風呂に浸かり全身を温めたり、カイロや電気毛布などで温めたりすると、腰痛が緩和することがあります。
当院の治療
腰痛がある際は、根本的な治療も必要な場合があります。
当院は、損傷した椎間板を修復する治療、セルゲル法を行っております。
当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。
腰痛でお悩みの方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。