治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.44|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

患者様

80代 男性

患者様の症状について

  • 2015年、椎間板ヘルニアと診断。ブロック注射により軽快。

  • 2020年10月頃、釣り・ゴルフの後に腰に痛みを感じる。

  • 10段階で痛みを表すと(1が最小・10が最大)、腰が3、他は特になし。

  • 500m以上の歩行が可能。

  • 寝返り・洗顔動作は容易だが、重量物の挙上は非常に困難。また、立ち上がり動作、中腰姿勢・長時間の座位にやや困難を感じている。

画像及び所見について

  • L2/3に椎間板変性が認められます。
  • L3/4・4/5・5/sに椎間板ヘルニアが認められます。

・L2/3-椎間板変性をきたし両椎間孔が狭窄している為、治療を提案。

・L3/4-ヘルニアが認められる為、治療を提案。

・L4/5-ひび割れ所見が認められる為、治療を提案。

・L5/S-ひび割れ所見が認められる為、治療を提案。

治療について

L2/3、3/4、4/5、5/Sにセルゲル法を施行

椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。

治療は30分程度で終了致しました。

回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル4箇所=1,650,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:院長 簑輪忠明