治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.54|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

手術を希望したが受けられずに当院で治療となった患者様のケース

患者様

70代 男性

これまでの患者様の経過について

学生時代に柔道をやっていて、その頃から腰に痛みを抱えていた。

整形外科を受診し、脊柱管狭窄症と診断を受ける。

痛みに耐えきれず4年前に主治医に手術の相談をしたが、リハビリの提案をされた。

今回、当院を見つけ治療目的で来院の運びとなった。

治療前の症状について

歩行は500mまでなら可能。

長時間歩いていると痛みの症状が出始める。

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い7677

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛みの部分-腰・おしり。しびれは両下肢の外側に存在。

・日常動作

立ち上がり動作・重量物の挙上が非常に困難。

寝返り・中腰姿勢・長時間の座位にもやや困難を感じている。

画像及び所見について

  • L1/2、2/3、3/4、4/5は椎間板変性
  • L3/4、4/5は椎間板膨隆による脊柱管狭窄症

・L1/2、2/3-椎間板変性症をきたしているため保存的

・L3/4、4/5-脊柱管狭窄症が認められ、痛み・しびれの原因の可能性

診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。

治療について

L1/2、2/3、3/4、4/5にセルゲル法を施行

椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。

痛みは出ずに治療を終えることが出来ました。

治療は35分程度で終了

回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

花粉症のシーズンになりましたね。

例年苦しんでいますが、今年もなんとか薬で乗り切りたいと思います。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル4箇所=1,650,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹