患者様
40代 女性
2023年9月治療 治療から約11カ月経過
症状及び治療について
この患者様は赤い枠で示されている箇所(L3/4)に椎間板ヘルニアが認められます。
また、L4/5はひび割れ所見が認められます。
治療前の経過・治療について
7~8年前から腰に痛みを感じ始めた。痛み止めを服用して様子を見ていた。
2022年痛み止めが効かなくなり、高周波熱凝固法をし軽快したが半年経過後、腰の痛みが再発
2023年再び高周波熱凝固法をしたが1カ月程度しか軽快せず。
固定術を提案されたがやりたくない為、当院に来院。
治療後の経過について
各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
治療前 | 9 | 0 | 6 | 7 |
治療から1週間後 | 5 | 0 | 0 | 2 |
治療から1か月後 | 2 | 0 | 0 | 0 |
治療から3か月後 | 0 | 0 | 0 | 0 |
治療から6か月後 | 0 | 0 | 0 | 0 |
以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。
1週間経過時、腰の痛みは残っているが全体的にはマシになっている。
1か月経過時、腰を反った時に痛みが出るが、それ以外の日常生活では痛みは無い。
3か月経過時、仕事に復帰した。忙しい時は少し腰に痛みは出るがそれ以外では問題無い。
6か月経過時、仕事・ジムでの運動をしても疲労感や痛みも無い。
今回の患者様は、L3/4の椎間板ヘルニアによる症状の可能性が高いと思われます。
仕事内容が体を使うことが多い為、自主的に治療から3カ月程度休職して頂きました。
休職の間にもリハビリに積極的に取り組んで頂き仕事復帰してからも症状が出ない状態になっています。
理想論になってしまいますが、治療から1ヶ月程度は極力腰に大きい負担を掛けない様にすることも大切だと感じました。
ただ、安静にし過ぎてもしまうとかえって症状が悪化する(血流等による原因)こともあるので治療前や治療後でも気になることがあればスタッフに聞いてもらえればお答え致します。
※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。
※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長