治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.55|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

他院にてPLDDを施行したが、痛みが再び出たことで当院を受診され治療をされた患者様のケース

患者様

60代 女性

これまでの患者様の経過について

2007年に他院にてPLDDを施行後、軽快。

2015年にぎっくり腰を起こし、全く動けなくなり整形外科を受診し、痛み止めで様子をみていた。

1~2年前から腰の痛みが増悪し、リハビリなどを実施したが効果が出ずに当院に来院の運びとなった。

治療前の症状について

歩行は日によるが100~500m,500m以上も可能な時もある。

歩き始めてからしばらく経ったときに症状がきつくなる。

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い7~8767~8

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛みの部分-左腰から左下肢にかけて。しびれは膝横~ふくらはぎの外側に存在。

・日常動作

中腰姿勢・重量物の挙上が非常に困難。

立ち上がり・洗顔動作にもやや困難を感じている。

夕方ごろから症状がきつくなることが多い。

画像及び所見について

  • L2/3、3/4、4/5、5/sは椎間板変性
  • L4/5は第4椎体の前方すべりによる脊柱管狭窄症

・L2/3-椎間板変性症をきたす。また、繊維輪断裂も認められるため予防的

・L3/4-椎間板変性症をきたしており、保存的

・L4/5-脊柱管狭窄症が認められ、痛み・しびれの原因の可能性

・L5/s-椎間板変性症をきたしており、保存的

診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。

治療について

L2/3、3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行

椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。

治療は40分程度で終了

回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル4箇所=1,650,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹