患者様のケース
患者様
80代 女性
これまでの患者様の経過について
2023年1月 膝が痛くなり、整形外科にて水を抜いてもらったが効果なし。同時期より左のお尻~左足先にかけてしびれが出始める。
MRIを撮影したところ、脊柱管狭窄症と診断を受ける。服薬やマッサージにて様子を見ていたが良くならず当院を受診の形となる。
治療前の症状について
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
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痛みの度合い | 6 | 8 | 9 | 8 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な痛みの部分-左のお尻から左足先、両膝。
前屈:変化なし。
後屈:左膝が張る。
ラセーグ:変化なし。
圧痛:なし
・日常動作
寝返り・立ち上がり時・長時間の座位の時に痛みが増す。
歩行能力は問題無し。
画像及び所見について
- L4/5-椎間板ヘルニア
- L1/2・2/3・3/4・4/5・5/s-椎間板変性症
- L2/3・3/4・4/5・5/s-椎間孔狭窄症
以上の事が画像上認められます。
・L4/5-椎間板ヘルニアが認められ、痛み・しびれの原因の可能性
・2/3・3/4・5/s-椎間板変性をきたし、椎間孔狭窄も認められる為予防的な意味合い
診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。
治療について
L2/3・3/4・4/5・5/sにセルゲル法を施行
治療は院長が行いました。
椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。
治療は35分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル箇所=1,650,000円(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹