治療症例紹介・コラム

Colum 腰痛に関する、西洋医学と東洋医学の違い

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腰痛はもっとも多い自覚症状の一つです。

腰痛のとらえ方、腰痛に対する対処法はいろいろありますが、今回は西洋医学と東洋医学の違いに関して解説します。

西洋医学と東洋医学

西洋医学とは

西洋医学は、現代医学ともいわれています。患者の状態を科学的、局所的、理論的に分析し、症状の原因となっている病巣・病因を排除する治療を行うものです。問診や身体診察を行い、血液検査、レントゲン、MRI検査などのデータも駆使して診断をして、投薬や手術などで直接的に悪いところにアプローチします。

現在は、西洋医学が世界の多くの国々で主流となっています。

西洋医学の歴史が長く、時代とともに変わっていきました。中世までは「病気は神からの贈り物である」という考え方がメインだったため、積極的に治療は行われませんでした。ルネサンス時代(14~16世紀)以降は、人体の解剖が積極的に行われはじめて、急速に西洋医学が発展していきました。現在では最先端の医療機器を使用して診察や治療を行えるようになっています。

東洋医学とは

東洋医学は中国医学、漢方医学ともいわれています。患者の状態を四診(望診・聞診・問診・切診)といわれる診察法で判断し、今ある状態を診断します。季節やストレス、生活環境に対して自己治癒力でバランスが取れている状態は「健康」で、そのバランスが崩れた状態は「病」と考え、体の状態に合わせた治療法で、もともと取れていたバランスを取り戻すようなアプローチをします。

東洋医学は古代中国で生まれたもので、その歴史は約2000年を数えます。日本には7世紀ごろに伝わり、長年は主流でした。

西洋医学と東洋医学の違い

西洋医学と東洋医学は、得意とするところが大きく違います。

西洋医学は、患者の症状や経過、バイタルサイン(血圧・脈拍・体温等)を診察で確認して、様々な検査の結果と総合して、病気の診断を行います。それで原因となっている疾患がわかり、それに合わせた治療を行います。科学的根拠をもって原因を取り除くことは西洋医学の得意点です。

他方、東洋医学は、患者の状態が健康な状態からどのようにバランスを崩しているかを判断し、体の健康状態を取り戻す治療を行います。体全体にアプローチしますので、原因のはっきりしない病態に対しても有効な場合があるのは東洋医学です。

西洋医学と東洋医学の腰痛のとらえ方

西洋医学では、腰痛を「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「すべり症」「椎間関節症」などのように分類して、腰を中心にアプローチを行います。腰痛の原因となっている病気を取り除くための治療を行います。

東洋医学では、腰だけではなく全身を確認しながらどのような状態で腰痛が生じているのかを考えます。この「全身」とは筋肉や関節だけでなく、内臓やメンタルの状態も含みます。腰の不調を内側から根本的にアプローチします。また、東洋医学には腰痛などを未然に防ぐ側面もありますので、治療後の予防にも働きかけます。

当院の治療

当院は、西洋医学の最先端治療方法に、東洋医学のアプローチも入れて、様々な視点から腰痛の評価を行い、全ての腰痛の原因を取り除く治療法を提供しています。

当院の先進的な腰痛治療(セルゲル法、フローレンス法、Qフローレンス法)は、体に負担の少ない低侵襲治療であり、局所麻酔で行われます。入院が必要なく、日帰りで受けられます。

また、当院は「腰痛特化型リハビリ」も実施しており、当院と連携するOJウェルネスセンターにて東洋医学・アーユルヴェーダ医学のアプローチも取りいれて、様々な腰痛、幅広い年齢層の腰痛に対応しております。

腰痛でお悩みのある方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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