治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.22】車椅子の状態から治療後に2km歩けるようになった患者様

患者様

80代 男性

2022年11月治療 治療から約5か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(2/3の椎間板)に、椎間板ヘルニアの所見が認められる。

椎間板L2/3,3/4.4/5,5/sに椎間板変性が認められます。

治療前の経過について

30~40年前から腰に痛みを感じていたが、時間が経過すれば痛みが治まっていた。

2か月前より急に腰が痛くなり始め、1か月前から50mぐらいしか歩けなくなった。

整形外科を受診したが、良くならず当院を受診の形となる。

治療について

治療は椎間板の2/3,3/4,4/5,5/sの計4椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前4900
治療から1週間後3500
治療から1か月後3500
治療から3か月後2200

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、下肢の痛みは半分ぐらいになったが腰の痛みはほぼ変わらない。姿勢が良くなった。

1か月経過時、以前は腰を曲げると痛みが8~9ぐらい出ていたが、今は3~4程度に下がった。

3か月経過時、症状が軽くなり現在では毎日2km歩けるまで回復した。

今回の患者様は当院を受診の際、車椅子にてお越し頂きました。

治療後3か月経過時、2km歩行可能まで回復していることをスタッフ一同驚いております。

痛みも少なくなっていますので、時間が経過による椎間板修復も作用しており嬉しく思います。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹