5年前から下肢に痛みが出始めて歩行困難になった患者様のケース
患者様
70代 女性
これまでの患者様の経過について
5年前から左下肢に痛み・足先の感覚が鈍くなるような感じが出現。その後歩行困難となった。
また、右下肢にも痛みが出現した際に整形外科を受診したところ脊柱管狭窄症と診断を受けた。
電気治療をしていたが、コロナ禍になり通院しなくなり、当院に来院の形となりました。
治療前の症状について
歩行は150mまでなら可能。
50m以上歩くと下肢に熱感としびれの症状が出始める。
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
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痛みの度合い | 2 | 8 | 3 | 8 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
・日常動作
重量物の挙上・洗濯物が干している時が非常に困難。立ち上がり・中腰姿勢・長時間の座位にもやや困難を感じている。
画像及び所見について
- L1/2、2/3、3/4、4/5、5/sは椎間板変性
- L4前方すべりによりL4/5は脊柱管狭窄症
- L5/sは椎間板ヘルニア
・L3/4-ひび割れ所見が認められる為、ヘルニアの症状がでないために予防的に
・L4/5-脊柱管狭窄症が認められ、下肢症状・歩行困難の原因の可能性
・L5/s-正中左椎間板ヘルニアが認められ、左下肢の痛みの原因の可能性
診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。
治療について
L1/2、2/3、3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行
患者様からのご希望により、L1/2・L2/3もセルゲル法を施行しました。
椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。
痛みは出ずに治療を終えることが出来ました。
治療は35分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
東京駅の近くにリハビリ施設を開院致します。
詳しい情報などは別のコラムで発表出来ればと思います。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル5箇所=1,760,000円(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹