すべり症の子どもも注意が必要?若年性すべり症の特徴と対応法
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すべり症は高齢の方にも青少年にもよく見られる疾患です。
今回は成長期に起こるすべり症に関して解説します。
若年性すべり症とは
子供では、分離すべり症が起こることが多いです。小児期に背骨の骨片が完全に成長していない、または運動中の事故や衝撃などにより疲労骨折が生じて脊椎の後方部分が分離してしまい、骨が前へずれた状態となります。

若年性すべり症の症状
若年性すべり症の主な症状は、腰を後ろに反らした時の痛み、腰のベルト付近の慢性的な痛みです。腰を反らしたり回したりすることで腰椎の亀裂部分が刺激されて、10〜15歳頃から慢性的な腰痛が生じることがあります。
分離部分で神経が圧迫されると、お尻、太ももの裏、ふくらはぎにかけて、しびれや鋭い痛みが現れることがあります。
運動時や、長時間立っている時、長時間歩いている時は、腰や下肢の症状が悪化しやすいです。
重症化してしまうと、足首や足の指の力が入りにくくなり、つまずきやすくなる場合もあります。
初期はスポーツに伴う一時的な腰痛と見過ごされがちですが、腰痛が長引く場合は整形外科での検査がおすすめです。
若年性すべり症の治療
保存療法が基本
若年性すべり症の対処としては、まずコルセット装着、痛み止めの服用、また運動療法が基本です。
安静期間中は、背中周りに負担の大きいスポーツや長時間の動作を控えるようにしましょう。コルセットを用いて腰椎を固定して、負担を軽減することも大切です。
痛みを緩和するためには、消炎鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症薬、神経の血流を改善する血管拡張薬などを服用することがあります。痛みが強い場合は、硬膜外ブロックや神経根ブロック注射も行われることがあります。
また、痛みや滑りの進行度に応じ、体幹筋(特に腹筋・背筋)の強化、正しい姿勢の習得を行い、硬くなった下肢のストレッチなどの運動療法・理学療法も行うことはとても大事です。正しい姿勢をおぼえ、体幹筋を強化することで、腰への負担が軽減できます。
外科的手術
保存療法を数ヶ月続けても改善しない場合、激しい痛みやしびれがある場合、足の麻痺や排尿障害などが出現した場合には外科的手術が検討されます。骨がまだ癒合する可能性が高い場合には、分離部骨接合術(分離している部分をスクリュー、フック、ロッド等の金属で固定し、骨癒合を目指す手術)が行われます。また、神経の圧迫を取り除く除圧術や、スクリューなどで骨を固定する腰椎固定術も行われることがあります。
若年性すべり症に対して親の対応
子供が分離すべり症となったら、親も焦ってしまいます。
まずは、子供の日常生活に注意を払いましょう。
体重管理を行い、腰への負担を減らす、前かがみ動作や無理な反り腰を避けるようにしましょう。
症状が落ち着いても自己判断をせず、医療機関で適切な検査を受けて、専門の医師の指導の下で今後の治療方針を相談しましょう。
若年性すべり症でお悩みのある方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。
当院は腰痛に特化したリハビリも実施しております。