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腰の治療症例紹介・コラム

椎間板ヘルニアと仕事の両立はできる?働き方の見直しポイント

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椎間板ヘルニアはよくある脊椎疾患です。椎間板ヘルニアとなったら、痛みやしびれなどの症状が発生して、進行すればするほど日常生活に支障が出てしまいます。

椎間板ヘルニアと診断されたら仕事を続けられるか?と心配される方もいています。

椎間板ヘルニアと仕事の両立はできますが、症状に合わせた対策をとることが重要です。

椎間板ヘルニアとは

椎体と椎体の間には椎間板が存在しています。椎間板は中央にゼラチン状の髄核があり、髄核を取り囲むようにコラーゲンを豊富に含んだ線維輪があります。

線維輪に亀裂が生じ、髄核が外に飛び出した状態は、椎間板ヘルニアといいます。

椎間板ヘルニアの症状

腰部椎間板ヘルニアの主な症状は、腰痛に加えて、お尻や足の痛み・しびれです。痛みやしびれは下半身のどこにでも出る可能性がありますが、特にお尻から太ももの裏側の痛み、坐骨神経痛は、腰のヘルニアの代表的な症状です。

背骨が横に曲がり、動きにくくなり、重いものをもったりすると痛みが強くなることがあります。急に症状が出ることもあれば、徐々に現れることもあります。

神経が非常に強く押されている場合には尿や便が出にくい、漏れてしまうという症状が出ることもあります。

椎間板ヘルニアと仕事の両立:デスクワークの場合

長時間のデスクワークの際は、腰への負担を減らし、快適に過ごすことが大事です。

◎正しい座り方を意識

椎間板ヘルニアなどの痛みにならないために、正しい座り方を意識するのが重要です。

身長や体重などで適切な姿勢は異なりますが、ここでは基本的な座り方をご紹介します。

・椅子の高さは深く腰掛けた状態で、両足の裏が床につく高さにする

・膝と股関節が90度に曲がった状態で椅子に座る

・パソコンのモニターの位置は視線のやや下あたりの位置を目安にする

・ノートパソコンを使用する場合は、スタンドなどで画面やキーボードに角度を付ける

◎定期的に姿勢をリセットする

長時間のデスクワークをする際には、1~2時間に1回、立ち上がったり歩いたりして姿勢をリセットしましょう。

腰のストレッチを行うのもおすすめです。

◎仕事後にお風呂にゆったり浸かる

仕事でこわばった体は帰宅後に湯船にゆったりと浸かりましょう。それで血行が促進されて体への負担が軽減されます。

入浴後、ストレッチと合わせることで、より良い改善の効果や腰痛予防が期待できます。

椎間板ヘルニアと仕事の両立:肉体労働の場合

肉体労働は身体的に負担が大きいですので、椎間板ヘルニアと仕事を両立するには症状の重さ等を把握した上での判断となります。

◎まずは専門医にご相談を

仕事を続けるためにはまずは適切な診断を受けることが大事です。専門医に診断を受けて、医師の指導の下で適切な治療・処置を行っていれば、仕事を両立できます。

◎リハビリを受ける

リハビリを受けて、筋力や関節の柔軟性を維持することで、症状の悪化を防ぐことができ、再発防止にもつながります。

◎作業内容の調整

椎間板ヘルニアとなれば、重い物の運輸、長時間の前屈み作業、振動の強い作業などは避けた方が良いです。作業内容の変更、配置転換などについて、職場と相談してみましょう。

職場に相談する時は、医師の診断書や業務内容の制限等が記載される意見書があると、話しやすいため、まずは医師の診察を受けましょう。

直属上司や人事担当と相談する際に、配置転換や作業環境の改善に関して具体的な要望を伝えましょう。

仕事内容の変更が難しい場合は、休職について相談することも重要です。

当院の治療

当院は、椎間板ヘルニアに対して、損傷した椎間板を修復する治療・セルゲル法を行っております。

当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

椎間板ヘルニアと診断されたことのある方、腰痛でお悩みのある方は、一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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