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椎間板ヘルニアになりやすい人の特徴5つ

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椎間板ヘルニアは年齢と関係なく起こる病気です。好発年齢は20~40歳ですが、早ければ10代の若い人もヘルニアとなります。

今回は、椎間板ヘルニアになりやすい特徴について解説します。

椎間板ヘルニアとは

椎体と椎体の間には椎間板が存在しています。椎間板は中央にゼラチン状の髄核があり、髄核を取り囲むようにコラーゲンを豊富に含んだ線維輪があります。

線維輪に亀裂が生じ、髄核が外に飛び出した状態は、椎間板ヘルニアといいます。

腰部椎間板ヘルニアの主な症状は、腰痛に加えて、お尻や足の痛み・しびれです。痛みやしびれは下半身のどこにでも出る可能性がありますが、特にお尻から太ももの裏側の痛み、坐骨神経痛は、腰のヘルニアの代表的な症状です。

椎間板ヘルニアになりやすい人の特徴

体型

肥満は、椎間板の変性をはじめ、脊柱を支えている靭帯の肥厚、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などを引き起こす要因となるとされています。※1

BMIが高ければ高いほど、椎間板ヘルニアになりやすくなります。

※1 参照元:Schumann B., et al. Lifestyle factors and lumbar disc disease: Results of a German multi-center case-control study (EPILIFT). Arthritis Research & Therapy. 2010, 12(5).

姿勢

日々の姿勢は、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。

背中が丸まり、頭が前に出ている猫背は、椎間板の前方に圧力がかかり、髄核が後方から漏れやすくなります。

腰が過度に反り、お腹が突き出されている反り腰は、逆に椎間板の後方に負担が増えて椎間関節にも負荷がかかってしまいます。

また左右に体が傾いている場合(例えば、いつも同じ側の肩に鞄をかける場合など)も椎間板の左右に不均等な圧力がかかり、片側だけに負担が偏ってしまいますので、これも椎間板ヘルニアになりやすいです。

さらに、日常生活の中で、長時間同じ姿勢が続いている場合(デスクワーク、長時間の運転など)も椎間板ヘルニアにつながりやすいです。

運動不足

運動習慣がない場合は、体幹の筋力が低下していき、背骨を支える力が弱くなってきます。

筋肉が衰えてくると、椎間板への栄養が至らなくなり、椎間板の変性が促進されて椎間板ヘルニアのリスクが高まります。

喫煙

喫煙は椎間板ヘルニアにつながりやすい要因の一つだと多くの研究でわかっています。※2

ニコチンは線維輪においてコラーゲン生成を抑制しています。コラーゲンの量が減少すると、椎間板が変性しやすくなり、椎間板ヘルニアにつながります。

また、喫煙は椎間板ヘルニアの再発や再手術のリスクを高めることも報告されています。

※2 参照元:Akmal, M., Kesani, A., Anand, B., Singh, A., Wiseman, M., & Goodship, A. Effect of Nicotine on Spinal Disc Cells: A Cellular Mechanism for Disc Degeneration. Spine. 2004, 29(5). Andersen, S. B., Smith, E. C., Støttrup, C., Carreon, L. Y., & Andersen, M. O. Smoking Is an Independent Risk Factor of Reoperation Due to Recurrent Lumbar Disc Herniation. Global Spine Journal. 2017, 8(4).

スポーツ

腰にひねりや反りの多いスポーツ(野球、サッカー、体操など)も、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。

腰を曲げたり、ひねったり、反ったりという動作が多くあるスポーツは、腰の関節や筋肉などに負担がかかりやすく、椎間板が損傷しやすく、ヘルニアになりやすいです。

当院の治療

当院は、椎間板ヘルニアに対して、損傷した椎間板を修復する治療・セルゲル法を行っております。

当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

当院では無料画像診断を実施していますので、腰椎のMRI画像をお持ちの方・別の病院でMRIを撮影された方はお気軽にご相談ください。

椎間板ヘルニアと診断されたことのある方、腰痛でお悩みのある方は、一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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