治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.18】脊椎固定術後しばらく経ってから別の場所に痛みが生じ受診・治療された患者様

患者様

70代 男性

2022年11月治療 治療から約4か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(5/sの椎間板)に、椎間板ヘルニアの所見が出ていました。

椎体のL4とL5に後方固定術によってスクリューが入っています。

治療前の経過について

2008年に脊柱管狭窄症に対して後方固定術をL4/5に施行。

2022年10月頃より左のおしりから下肢にかけて激しい痛みが発生。

整形外科を受診し椎間板ヘルニアと診断を受け、対症療法をしたが治らず当院を受診の形となる。

治療について

治療は椎間板の5/sに対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前4887
治療から1週間後2445
治療から1か月後2223
治療から3か月後2000

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、治療前の痛みの部分が軽くなってきている。

1か月経過時、まだ痛みは残っているが全体的にかなり良くなってきている。

3か月経過時、腰の痛みは元からの症状でその他の経過はとても順調で嬉しい。水中ウォーキングなどの運動も今は積極的にやっている。

元々の症状であった脊柱管狭窄症の痛みに関しては今回の治療外になります。

L5/sの症状である椎間板ヘルニアに関しては、今回の治療によっておしりから下肢にかけての痛み・しびれ共に消失して大変うれしく思います。

今後も水中ウォーキングなどの運動を続けていってもらいたいです。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹