治療症例紹介・コラム

Colum 若いころ、こんな生活していませんでした?あなたの腰に眠る爆弾とは

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腰痛の原因は様々で、我々の日々の生活が大きく関わっています。スポーツや怪我だけでなく、生活習慣なども腰痛の原因となります。

若い頃の生活は、たとえその時に一時的な痛みだけで済んだとしても、将来大きな腰痛トラブルになってしまう可能性があります。

今回は、若い頃の生活に起因する腰の痛みの原因に関してご説明します。

腰痛になりやすい生活要因

スポーツ

腰痛の原因がスポーツだけではありませんが、スポーツをしている人に腰痛を訴えている人が多くいます。

・腰をひねる動作の多い野球やサッカー

・腰を反らせる動作の多い体操や水泳など

腰を曲げたり、ひねったり、反ったりという動作が多くあるスポーツは、腰の関節や筋肉などに負担がかかりやすいため、腰痛になる可能性も高かいわけです。

様々な怪我

日常生活やスポーツ等の中で、だれでも怪我することがあります。多くの場合は、転倒して腰痛が発生することがあります。

・床や階段、プールサイドなどで足が滑って尻餅をつく

・脚立や自転車などから転倒する

・サッカー、ラグビー、柔道などのコンタクトスポーツをして転倒する

このような場合は腰を強打したり捻ったりすると、腰痛が発生しやすいです。

生活習慣

生活習慣も腰痛発生に影響を与えています。特に肥満、運動不足、喫煙です。

肥満を招く要因の一つは食生活です。食べ過ぎ、栄養の偏った食事は様々な生活習慣病につながります。腰痛に悩んでいる人は肥満を解消すると腰の痛みも軽減されることがあります。

運動習慣がない場合、つまり運動不足も腰痛の引き金になります。長時間に座ったり寝転んだりする生活はいつか腰の痛みの出現につながります。

喫煙習慣も腰痛の原因となります。喫煙が血管を収縮させますので、椎間板の周囲にある毛細血管も収縮し、栄養が行き渡らずに椎間板の変性が始まり、腰痛につながります。

職業・労働環境

腰に負担のかかる職業も腰痛の原因となります。具体的には重量物を運搬したり、毎日の中腰作業であったりする作業は腰痛につながりやすいです。『腰痛診療ガイドライン2019』には腰痛になりやすい職業として、運輸、清掃、看護、介護が挙げられています。*1

また、職場環境が原因で腰痛を発症する人は多いです。厚生労働省の職場における腰痛予防対策指針」には腰痛の発生要因として、温度、床・階段の状態等の環境要因、職場の対人ストレスなどが挙げられています。*2

重い物を持ち運んだり、同じ姿勢をとり続けたりして、また仕事に対する満足度や人間関係なども腰痛の発症や長期化と関連があります。

*1 参考:日本整形外科学会・日本腰痛学会監修『腰痛診療ガイドライン2019(改定第2版)』2020年。

*2 参考:厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針の改定及び解説」平成25年6月

若い頃から腰痛予防対策を

若い頃からの生活習慣などは腰痛につながります。

それでは、若い頃から腰痛予防対策も大切ですね。

生活習慣を見直したり、運動やストレッチをしたり、ストレス解消をしたりすることで、腰痛に負けない体づくりが大事です。

一時的な腰痛が発生した場合は、放置せず、専門医の診断を受けることが大事です。腰痛は坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、椎間板変性症、分離症などの病気の初期症状である可能性が大いにあります。

早期発見と適切な治療により悪化を防ぐこともでき、完治することも可能です。

腰痛の根本的な治療

腰痛が発生したら、椎間板変性症や椎間板ヘルニアなど腰痛の原因となる疾患を治さなければ完治が難しいです。

当院は、損傷した椎間板を修復する治療、セルゲル法を行っております。

当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

腰痛でお悩みの方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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