患者様
70代 男性
主病名
L4/5 脊柱管狭窄症
間欠性跛行:有
これまでの患者様の経過について
10年以上前からしびれと間欠性跛行があった。
以前は途中で休むと、20~30分ほど歩行可能だったが、
最近はできない。
今まで、圧迫骨折の症状を含め、腰痛発症したことがない。
しびれで困っている。
少しでもしびれが緩和すればと、改善目的のため来院
治療前の症状について
両下肢の大腿から足先まですべてのしびれ、痛みはなし。
寝ていても、座位でもしびれがある。
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
---|---|---|---|---|
痛みの度合い | 1 | 1 | 10 | 1 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主なしびれの部分-下肢
前屈:問題なし
後屈:痛みあり
圧痛点:右L3/4陽性、L4/5臀部、L5/s下肢にひびく
ラセーグ:右70度
咳、くしゃみ:ひびかない
画像及び所見について
- L5-陳旧性圧迫骨折
- L4/5-高度脊柱管狭窄症、両側椎間関節炎症
以上のことが画像上認められます
・L4/5の高度脊柱管狭窄症を認め、下肢全体のしびれの原因の可能性が非常に高い。
治療について
患者様と相談の元、L4/5の棘突起間にQフローレンス法を施行
治療は65分(麻酔:15分 + 治療:50分)程度で終了
回復室で休憩後、座位・立位・歩行にて問題なしのため、歩いて帰宅されました。
当院の治療法について
今回ご案内したQフローレンス法の補足情報です。
Qフローレンス法の費用:1,760,000円/1箇所(税込み)~2,530,000円/2箇所(税込み)
Qフローレンス法+セルゲル法の費用:2,200,000円/1箇所(税込み)~
※この患者様のケースの費用:Qフローレンス法/1箇所=1,760,000円(税込み)
Qフローレンス法のリスク・副作用:自験例でも論文でも報告はありませんが、スペーサー挿入により神経や硬膜など周辺組織の損傷の可能性があります。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。脱臼や棘突起骨折の可能性があります。その他、一時的な排尿障害、アレルギー反応などが発生する可能性があります。
この記事の執筆者:理事長