治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.2|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

患者様

70代 男性

患者様の症状について

  • 40年前に椎間板ヘルニアの手術を実施。

  • 30年ほど前にL4/5に前方固定術実施。

  • 今年の6月に重量物を挙上した際に腰に違和感を感じ、7月に左足に痛みを感じ始めた。

  • 10段階で痛みを表すと(1が最小・10が最大)、腰が2・おしりが2・下肢が6で、しびれの具合は1。

  • 寝返り・洗顔動作は問題ないが、重量物の挙上は非常に困難。その他、立ち上がりや中腰、長時間の座位さえも困難を感じている。

画像及び所見について

  • L2/3、L3/4、L5/S1に椎間板ヘルニアを認めます。椎間板が脊髄の方に飛び出しているのがよくわかります。

治療について

L2/3、L3/4、L5/S1にセルゲル法を施行

本日は、院長の簑輪が執刀致しました。

複数個所にセルゲル法を施行する際は、該当する椎間板に薬剤を入れる準備をしていきます。

準備が整ったら、1椎間板ごとにゆっくりと注入していきます。

治療後、回復室で休憩後歩いて帰院されました。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル法3箇所=1,540,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:院長 簑輪忠明