治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.59|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

対症療法を続けていたが別の部位が痛くなり当院にて治療した患者様のケース

患者様

70代 女性

これまでの患者様の経過について

若い頃から腰に痛みが出ていた。

5~6年前より右のおしりが痛くなった為、整形外科を受診したところ脊柱管狭窄症と診断を受けた。

2022年頃からは右膝の裏も痛くなり始める。

リハビリ等の対症療法を行ったが改善せず当院を受診。

治療前の症状について

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い810810

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛みの部分-腰・右のおしり・右膝裏。

前屈:右下腿がつっぱる

後屈:変化なし

ラセーグ:右足80度で右のおしりがつっぱる

圧痛:3/4~5/sの右側で右下腿が重くなる

診察補足説明

・日常動作

洗顔動作・中腰姿勢・長時間の座位などの日常動作に不自由を感じている。

歩行が困難で、間欠性跛行を認める。

画像及び所見について

  • L1/2、2/3、3/4、4/5、5/sは椎間板変性
  • L5/sは両椎間孔狭窄
  • L3/4、4/5は脊柱管狭窄症

・L3/4、4/5-脊柱管狭窄症が認められ、痛み・しびれの原因の可能性が高い

・L5/s-椎間版変性をきたし両椎間孔が狭窄している為、治療の側面から

診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。

治療について

L3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行

椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。

治療は30分程度で終了

回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル3箇所=1,540,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹