慢性腰痛の痛みは気のせいじゃない!脳と神経が関わる痛みの真実
カテゴリー:
慢性的な腰痛は毎日の腰への疲れが蓄積しており、筋肉が緊張して張ったり凝ったりして、重く鈍い痛みがじわじわと長期間続く傾向があります。
今回は、慢性腰痛と脳・神経がどのように関わっているかを解説します。

慢性的な腰痛とは
慢性腰痛では椎間板変性を伴う場合が多いです。
腰椎背骨の間にある椎間板は、加齢や負荷がかかり続けることで本来の形を保てなくなって変形が始まり、椎間板の機能が低下し、痛みなどの症状を引き起こします。これは椎間板変性症といいます。
椎間板変性が起きると、椎間板がひび割れして中の髄核が外に漏れ出し、炎症が起こります。これは椎間板ヘルニアと呼ばれ、腰痛だけでなくお尻や足の痛み、しびれなどの症状が出てきます。
また椎間板の変性や劣化により、椎間板の安定が悪くなると、腰を支えるために骨棘が形成されて、脊柱管を圧迫し、間欠性跛行などの脊柱管狭窄症の症状が出てくることもあります。
このように、椎間板が老化して変性していくことで、様々な腰痛を引き起こすこととなります。
慢性腰痛と脳・神経の関係
慢性腰痛は、単なる腰の組織(椎間板など)の損傷だけではなく、脳と神経系の機能的変化も深く関わっています。
痛みの記憶と脳の萎縮
痛みは身体の異常を知らせるアラームです。
しかし、長期間痛みが続くと、脳がその痛みを記憶してしまいます。痛みの恐怖や不安を持ち続けることで、痛みを処理する脳の特定領域の機能が低下し、少しの刺激でも強い痛みとして感じてしまいます。
脳の下行性疼痛抑制系の機能低下
脳は痛みをブロックするシステム=下行性疼痛抑制系を持っています。
しかし、慢性的なストレスや不安などが続くと、この抑制機能がうまく働かなくなり、神経が過敏になり、痛みが拡大したり慢性化したりしていきます。
神経の感作
長く痛みが続くと、中枢神経や末梢神経が敏感になり、痛みを感じる閾値が異常に下がります。そのため、本来なら痛みを感じない場合でも、日常生活のちょっとした動きでも、神経が過剰に反応し、痛みが増幅されます。

自律神経の乱れと筋緊張の悪循環
ストレスなどで自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが乱れると、血管が収縮して筋肉が慢性的に緊張・血行不良になります。
筋肉の硬直が新たな痛みの物質を生み出し、その痛みが更なるストレスとなるという悪循環を引き起こします。
慢性腰痛の改善
根本的な治療の重要性
慢性的な腰痛を改善するには、まずは神経圧迫を取り除くことが必要です。医療機関で専門医に診てもらい、適切な治療を受けましょう。
早期に適切な治療を受けることで、痛みの悪循環を断ち、重篤な疾患の隠蔽を防ぎ、生活の質(QOL)を向上できます。
生活習慣の見直し
前述のように、慢性腰痛に心理的な要因もありますので、生活習慣の見直しもとても重要です。日頃から正しい姿勢を意識し、長時間の同一姿勢を避けることが大事です。ウォーキング(週2回、30分程度)などの有酸素運動やストレッチは血行促進に効果的です。
当院の治療
腰の痛みがある際は、根本的な治療も必要な場合があります。
当院は、損傷した椎間板を修復する治療、セルゲル法を行っております。
当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。
また、当院はOJウェルネスセンターにて東洋医学・アーユルヴェーダ医学のアプローチも取りいれて腰痛に特化したリハビリも実施しております。
腰痛でお悩みの方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。