腰痛と食生活の関係:栄養バランスで痛みを軽減
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食生活と腰痛は無関係のように見えますが、実際は密接な関係があります。
今回は腰痛と食生活の関係に関して解説します。
腰痛と食事の関係
そもそも痛みと食事にどのような関係があるのでしょうか?
「腰痛」と聞くと、筋肉や椎間板、神経や骨などの組織に問題があるとイメージされる方が多いです。このイメージは間違っていませんが、このような組織になぜ問題が出てしまうのでしょうか?
その答えは、組織に栄養が届きにくい状態が起こってしまっているから、です。
食事から摂る栄養は椎間板や筋肉などの組織にとって非常に重要な働きかけをしています。
良い栄養とそうでない栄養
食べた食事は腸に届きます。
良い栄養の食材は、腸内環境を整えるものです。それで、血液の質も整い、組織を修復する働きが向上します。
他方、良くない栄養の食材は腸内環境を悪化させやすくします。そのような食材を控えた方が良いです。

留意しなければいけないのは、単におすすめの食材をたくさん摂ればよいわけではありません。
食べすぎると、吸収しきれなかった食べ物が腐り、血液をドロドロにしてしまいます。そのため、内臓に負担がかかり、血流に影響を及ぼして、椎間板などの組織の修復が遅れてしまいます。
また、内臓に負担がかかってしまうと、ホルモンなど身体を動かすために必要な機能が低下しやすくなり、糖尿病などになる恐れもあります。そのようになると、更に負担が増えてしまうという悪循環が形成されます。
食生活の改善ポイント
食生活の見直しをすることによって、血液がキレイになり、椎間板や神経などの組織に正常に栄養が行き渡ります。栄養が組織を修復させるために必要ですので、食生活の改善は痛みの軽減や腰痛予防にもつながります。
食事量が腹八分目
食べ過ぎないために、腹八分目以下で抑えて食事を摂取することがおすすめです。
早食いはNG
早食いは内臓に負担がかかりますので、よく噛むようにしましょう。
よく噛むことで満腹中枢を刺激し、噛む回数を意識すると早食いも抑えられます。目安としては1口20回以上噛むと良いです。
ただし、意識しすぎると食事が楽しめなくなりますので、食事を楽しむことも大事だと忘れずに!
飲み水は常温
飲み水は常温がおすすめです。冷水を飲むと、腸が冷えて、消化・吸収機能が低下し、栄養が取り込みにくくなってしまいます。
外食の際も、飲み水は氷抜きがよいです。
飲むのはゆっくり
飲み水は一口一口、ゆっくり数回に分けて飲みましょう。一気に飲むと、余分な水分をとってしまい、むくみの原因になります。
おやつは食後に
おやつを食べたくなったときは食後に食べましょう。食事の直前に食べると、消化器へ負担がかかってしまいます。
おやつをできるだけ控えられることが理想的ですが、食べる癖がある方は2日に1回までにすると良いです。
当院の治療
腰の痛みがある際は、根本的な治療も必要な場合があります。
当院は、損傷した椎間板を修復する治療、セルゲル法を行っております。
当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

腰痛でお悩みのある方は、一度当院での診察を受けることをご検討ください。