脊柱管狭窄症と診断。楽な寝方とは？

脊椎疾患で最も多い疾患としては、腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、すべり症がされています。

今回は、脊柱管狭窄症になった時の寝方について解説します。

脊柱管狭窄症の症状と原因

神経の通り道である脊柱管が狭くなった状態は、脊柱管狭窄症といいます。脊柱管狭窄症が狭くなると中を走る神経が圧迫されます。

脊柱管狭窄症の症状

脊柱管狭窄症は、神経が圧迫されることで、両足のしびれやだるさ、臀部の痛みやしびれ、異常感覚などの症状が発生します。

また、腰部脊柱管狭窄症の特徴的な症状は、間欠性跛行があります。間欠性跛行とは、歩くときは足に痛みやしびれを感じて歩けなくなり、少し休むと楽になりまた歩けるが、しばらくすると再び痛くなる、という状態です。

脊柱管狭窄症の原因

脊柱管狭窄症の主な原因は、脊椎の後方にあり脊椎を安定させている黄色靭帯の肥厚、椎間板の老化から始まる椎間板ヘルニア、骨の変形（すべり症、椎間関節症など）です。

加齢や日常生活における負担で、椎間板が脊柱管のほうへ突出したり、椎間関節や靭帯が肥厚したりすることで、狭窄症になります。

脊柱管狭窄症になった時の寝方

仰向け寝の場合

仰向けで寝る場合は、膝を立てた状態で横たわると、反り腰の姿勢がなくなり症状が軽減します。膝下にクッションや丸めた毛布を挟んで膝を曲げる姿勢で寝るようにしましょう。

横向き寝の場合

横向きで寝る場合は、同様に膝を曲げて、クッションを抱えて寝ると楽です。

抱えるクッションは肩幅より少し細い太さのものが良いです。小さすぎると体勢が安定されずうつ伏せ状態になってしまい、大きすぎると抱えるだけでも力がかかってしまって負担が増してしまいますので要注意です。

脊柱管狭窄症になった時のNGな寝方

脊柱管狭窄症になった時は、腰を反らすと、脊柱管の中がさらに狭くなってしまい、神経が圧迫されて症状が悪化してしまいますので、足を伸ばして仰向けに寝るのがNGです。

また、うつ伏せ寝も避けた方が良いです。うつ伏せ姿勢は腰を反らせやすく、脊柱管への圧迫がより強くなりますので、症状の悪化につながります。

脊柱管狭窄症になったら、治療も大事

当院は、脊柱管狭窄症に対してフローレンス法・Qフローレンス法を行われています。

フローレンス法とQフローレンス法は、脊柱管狭窄症に対して行える、リスクの少ない低侵襲治療です。

部分麻酔と鎮静下で経皮的にデバイスを挿入して、狭くなった脊柱管を広げます。

デバイスを入れることで脊柱の回旋や屈曲を維持しながら、椎体の安定化を図り、脊柱管を広げて、椎間板の突出を抑えて黄色靭帯肥厚を軽減できます。狭くなっていた脊柱管が広がることにより、痛みが解消されます。

脊柱管狭窄症と診断されたことのある方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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