治療症例紹介・コラム

Colum 【治療経過のご紹介 No.30】繰り返される痛み・しびれから快方した患者様

患者様

70代 女性

2022年12月治療 治療から約5か月経過

症状及び治療について

この患者様は赤い枠で示されている箇所(L4/5の椎間板)が後ろにすべっていることが認められます。

また、L1/2,2/3,3/4,4/5に椎間板変性・椎間孔狭窄症が認められます。

治療前の経過について

2013年頃から4年周期ぐらいで痛みとしびれを繰り返している。

2022年8月頃にエアコンで冷えたところでじっとしていたら、おしり・大腿裏・ふくらはぎ・足裏がしびれるようになり、整形外科を受診したところ狭窄症・すべり症と診断を受ける。

服薬にて痛みは改善したが、1か月後にまた同じ症状が出て当院で治療となる。

治療について

治療は椎間板のL1/2,2/3,3/4,4/5の計4椎間に対して、セルゲル法を行いました。

治療後の経過について

各部分の痛みの数値を0~10にて患者様本人に評価してもらった表になります。

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

下肢しびれおしり
治療前5889
治療から1週間後6829
治療から1か月後5006
治療から3か月後3222

以下はアフターフォローで連絡した際の患者様からの声になります。

1週間経過時、左の膝が痛くなった。

1か月経過時、少し長い距離を歩いたら、お尻から太もも裏が痛くなった。

3か月経過時、20分程度なら歩いても症状が出なくなった。

軽いハイキングをしたら、その後症状が悪化してしまった。

日常生活レベルでは、痛みは出なくなってきている様子でした。

趣味を楽しむことはとてもいいことです。趣味の登山まで回復出来るようにこれからもフォローアップしていきたいと思います。

※治療効果が出るまで3週間~3か月程度かかります。

※治療効果については個人差があります。同一の効果が得られない可能性があることをご承知おきください。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹