治療症例紹介・コラム

Colum 本日の治療症例紹介 CASE-No.67|ILC国際腰痛クリニック(東京)コラム

椎間板ヘルニアの外科的治療を他院にてしたが快方しなかった患者様のケース

患者様

40代 男性

これまでの患者様の経過について

20年以上前に4/5椎間板ヘルニアで右下肢にしびれが出て、外科的オペにより改善。

その後は、年に1~2回ほど軽いぎっくり腰を起こしていた。

2023年4月に朝起きたら左足がしびれていた。最初は歩けないほどだったが、日数が経つにつれ改善していたが、当院を受診の形となる。

治療前の症状について

・治療前の痛みレベル

下肢しびれおしり
痛みの度合い0741

まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

主な痛みの部分-左下肢。

前屈:変化なし

後屈:臀部痛

ラセーグ:なし

圧痛:なし

・日常動作

立っている時・歩行時に症状が悪化。

歩行は100m以下なら可能。

画像及び所見について

  • L3/4・4/5・5/s-椎間板変性
  • L4/5-右椎間板ヘルニア
  • L5/s-脊柱管狭窄症

以上の事が画像上認められます。

・L3/4-椎間板変性で膨隆をきたしており、保存的

・4/5-椎間板ヘルニア・両椎間孔狭窄が認められる為、痛み・しびれの原因の可能性が考えられる。

・5/s-脊柱管狭窄症・両椎間孔狭窄が認められる為、痛み・しびれの原因の可能性が考えられる。

診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。

治療について

L3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行

椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。

治療は30分程度で終了

回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

当院の治療法について

今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)

※この患者様のケースの費用:セルゲル箇所=1,540,000円(税込み)

セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長 吉田直樹