患者様のケース
患者様
70代 女性 インドネシア在住
これまでの患者様の経過について
2015年 朝の起床時・立ち上がりの際に下肢のしびれや脱力感の症状が出始める。
針治療やブロック注射もしたが1週間程度しか治療効果は保たなかった。
知人の紹介にて、当院受診の形となる。
治療前の症状について
・治療前の痛みレベル
腰 | 下肢 | しびれ | おしり | |
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痛みの度合い | 7 | 5 | 8 | 7 |
まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。
主な痛みの部分-腰、膝から下の下肢
前屈:変化なし
後屈:出来ず
ラセーグ:60度で左陽性
圧痛:なし
・日常動作
日常生活全般に困っている状態。
歩行能力も困難な状態
画像及び所見について
- L1/2、2/3、3/4、4/5、5/s-椎間板変性症
- L4/5-脊柱管狭窄症
- L2/3-椎間板高の狭小化
以上の事が画像上認められます。
・L2/3-椎間板膨隆による左椎間孔狭窄を認めるが、椎間板の高さが低く治療効果が低い為、治療に関しては要相談
・L3/4-椎間板膨隆による左椎間孔狭窄を認め、腰・下肢への痛みの原因の可能性
・L4/5-脊柱管狭窄症・椎間孔狭窄を認め、腰・下肢への痛みの原因の可能性
診察・画像所見等から上記のように治療をご提案しました。
治療について
患者様と相談の元、L3/4、4/5にセルゲル法を施行
治療は蓑輪院長が行いました。
椎間板にDisco Gel注入後の画像になります。
治療は20分程度で終了
回復室で休憩後、歩いて帰院されました。
当院の治療法について
今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。
セルゲル法の費用:1,320,000円/1箇所(税込み)~1,760,000円/5箇所(税込み)
※この患者様のケースの費用:セルゲル2箇所=1,430,000円(税込み)
セルゲル法のリスク・副作用:治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1~2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。
更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。
この記事の執筆者:理事長 吉田直樹