治療症例紹介・コラム

Colum 自分でできる、脊柱管狭窄症のおすすめリハビリ法とは?

背骨の中にある神経の通り道(=脊柱管)が狭くなった状態は、脊柱管狭窄症といいます。

椎間板の加齢変化によって狭くなることや、背骨のすべりや椎間板ヘルニアなどで脊柱管が圧迫されて狭窄症になります。早ければ16歳前後から腰の部分に最も負担がかかるため、椎間板が損傷し始めます。椎間板が損傷していくと、クッション機能が低下して、骨に負担がかかり、骨の変形が始まります。最終的に神経が存在する空間である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されます。

脊柱管狭窄症の治療としてブロック注射や外科的手術が行われたりしますが、痛みなどの症状緩和としてリハビリも効果的です。

今回は自分でできるおすすめのリハビリについてお話します。

脊柱管狭窄症のおすすめリハビリ

脊柱管狭窄症のストレッチは、二つの目的があります。

☑狭窄による神経の圧迫を軽減する

☑腰や下肢の筋肉の凝りをほぐす

脊椎にかかる負担を減らすためには服筋や背筋を鍛えることも大切です。

膝かかえストレッチ

神経の通り道を広げたり、背中の筋肉をほぐしたりするストレッチです。

1.仰向けになり両膝をかかえる

2.太ももをお腹に近づけるようにして、15秒キープする

太ももを近づけるタイミングで息をフーッと吐き出しましょう。

5回ほど繰り返しましょう。

正座ストレッチ

上記の膝かかえストレッチより少し難易度が高くなりますが、同じ効果ができます。

1.四つ這いの状態で背中を丸める

2.手の位置は変えずに徐々に膝を曲げていく

3.背中を丸めるように意識して、正座のような姿勢になる

正座をするときは息を止めないようにして、リラックスをしましょう。

4.また四つ這いの姿勢にゆっくり戻る

5回ほど繰り返します。

片膝立ちストレッチ

太ももの前の筋肉である腸腰筋が硬くなると腰が反る姿勢になりやすいため、柔軟性を保つことが大切です。

1.壁などを支えにして片膝立ちになる

2.膝をつけている方の足を後ろに少し引く

3.前方の足の膝を曲げて、膝をついている方の太ももの前をストレッチする

腰を反ったり、上半身が前かがみにならないように注意しながら行いましょう。

ドローイング

椎骨を支える筋肉として、天然のコルセットと呼ばれる腹横筋があります。

脊柱管狭窄症の場合は、腹筋の中でも腹横筋を鍛え、椎骨にかかる負荷をコントロールしましょう。

1.仰向けになり両膝を立てる

2.腹式呼吸の要領で、息を大きく吸ったり吐いたりする

3.息を吐くときに合わせて、お腹をへこませる。

息を吐くときは口をすぼめるようにして、ゆっくり長く吐くようにしましょう。

10回程度繰り返します。

インナーマッスルのトレーニング

腹筋と背筋の中で、インナーマッスルという筋肉があります。姿勢の維持、関節や内臓を支える、歩行や運動をサポートするなどの役割を担っています。

ここはこのインナーマッスルをを鍛える運動を紹介します。

1.四つ這いの姿勢で、背中が曲がったり反ったりしないようにする

2.右手と左足をまっすぐ上げて15秒キープする

3.次に左手と右足をまっすぐ上げて15秒キープする

10回程度繰り返します

手足を上げたときに、体が傾かないように意識しましょう。

また、お腹をへこませるように力を入れると、効率よく筋肉を刺激でき、反り腰の防止にもなります。

ストレッチや筋トレをする際の注意事項

ストレッチなどの運動は正しい方法で行うことが大切です。

以下の点を意識しながらリハビリを行いましょう。

・痛みがある時は無理をしない

・誤った姿勢で行わない(脊柱管狭窄症の場合は特に腰を反る姿勢がNGです)

・最低1ヶ月は継続する

当院の治療

ストレッチで痛みを和らげることができますが、脊柱管狭窄症の原因とされる椎間板の損傷が治りませんので、症状が再発する可能性があります。

痛みの原因である椎間板の損傷を治療する必要です。

そのため、変性してしまった椎間板を修復しなければすべりの予防ができないと考えています。当院では、椎間板の変性が原因であるすべり症に対してセルゲル法を行っています。

当院のセルゲル法では、椎間板のひび割れ部分を埋める薬剤を注射し、それがゲル状になってひび割れを補綴するため、根本的な治療を行うことができます。椎間板のボリュームが減少することがなく、治療後に薬剤がゲル状のインプラントとして椎間板に残りますので、椎間板が温存されることが特徴です。

また、当院は「腰痛特化型リハビリ」も実施しており、様々な腰痛、幅広い年齢層の腰痛に対応できます。

脊柱管狭窄症と診断されてお悩みのある方は、是非一度当院での診察を受けることをご検討ください。

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